職人技に触れてみよう! 伝統技術宮大工編③構造の謎


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1 1.はじめに

本記事は文部科学省から許可を得て、文部科学省動画チャンネル上の「文化財のプロフェッショナル」を掲載させていただいております。以下のURLとあわせてご覧ください。
http://www.youtube.com/playlist?list=PL76F2B447B13008E4

また本記事は「職人技に触れてみよう! 伝統技術宮大工編」の一部です。全記事を見ていただいた方が活用しやすいと思われます。こちらもご覧いただけると幸いです。
職人技に触れてみよう! 伝統技術宮大工編 まとめのページ
https://edupedia.jp/entries/show/1052

2 2.概要

修復作業における困難、昔の建築家の暗号や想いを読み解く方法と過程、そして宮大工である西澤さんの読み解きを紹介します。本記事と並行して以下の動画を鑑賞されることをおすすめします。

宮大工の挑戦VOL2 構造の謎

3 3.修復作業における困難(0:00~0:16)

建築の一部の‘ひさし’が西澤さんの想定した位置とは異なっていることで課題が発生しました。そのため、どのように修復すればいいのだろうかという問題が生じています。

※ひさしとは、家屋の開口部(窓、出入り口)の上に取り付けられる日よけや雨よけ用の小型の屋根です。

4 4.推測方法・過程(0:47~)

推測方法

  • 木材1つ1つになされた組み方から推測
  • 建物の歴史(起きた出来事など)に関する知識から推測
  • 建物の種類(多宝塔や五重塔など)によって、あるべき木材の組み方や種類(丸いか四角かなど)の知識から推測
  • 建物に使われている材(尾垂木など)からどのような組み方がされたのか推測

※尾垂木(おだるき)とは、組み物の途中に斜めに突き出している垂材(たるき)のことです。本動画では0:57~3:27で紹介されています。また、まとめのページで紹介した、組み物の各部の名称について書かれているホームページ( http://p.tl/ScCJ)にも写真付きで紹介されています。是非あわせてご覧ください。

  • 木材の形(和様か唐様かなど)から推測
  • 柱の木材の形や大きさから推測

5 5.なぜ建設の途中で構造が変わってしまったのか(3:30~6:52)

初重が完成してから塔として完成するまで130年かかりました。つまり、初重が完成してから塔として完成するまで130年かかりました。つまり、明治生まれのおじいさんが下(土台)を建てて、平成生まれのひ孫の孫が上を建てているようなものなのです。

6 6.西澤さんの推測(6:52~8:23)

三重塔の初重として建てはじめて、火事に遭ったことをきっかけに中断しました。その130年後に多宝塔が完成するころには、初重の軒だけが立派過ぎるため、切り縮めて多宝塔にしたのではないでしょうか。それが現在の姿です。ただ尾垂木などが初重に使っていたものかなと考えることも出来ます。

※軒とは屋根の外壁から外側に出ている部分を指します。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 井上頌美)

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