デジタルペンを活用した授業実践 「直方体と立方体」(港区立青山小学校)

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目次

1 1.はじめに

平成25年2月28日(木)に港区立青山小学校
http://www1.r4.rosenet.jp/aoyama-ea/)にて『「生きてはたらく活用力を育む教育課程の創造」—言語活動の充実 ICTを用いた情報活用—』というテーマのもと、公開授業・中間報告会が行われました。青山小学校は平成24年度文部科学省教育ICT活用実践事例調査研究指定校・デジタル教科書協議会実証研究校です。その公開授業の1つである、4年生の算数を担当する明石千佳先生のクラスでは「直方体と立方体」という単元の授業がデジタルペンを用いて行われました。主な授業内容は次の通りです。
また、授業をまとめた動画もぜひご覧下さい。

2 2.単元名

直方体と立方体(デジタルペンを活用した双方向型授業)

3 3.ICT活用のポイント

(1)授業場所

4年1組教室

(2)授業形態

一斉学習・協働学習

(3)ICTの主な活用者

担任

(4)ICTを活用する場面

授業全般
課題に対する児童の考えの全体共有

4 4.ICT活用により期待される効果

  • デジタルペンを使うことで、児童がワークシートにかいた考えを、書画カメラを使って大型モニターに映す時間を省くことができる。
  • 児童の考えを言葉だけではなく、大型モニターを使って視覚的に共有することで、共通理解を深めることができる。

5 5.指導計画(全10時間)

6 6.本時の学習

(1)本時のねらい

かく際のきまりに気を付けながら立方体の展開図をかき、紹介し合うことで、同じ立方体の展開図にもいろいろなかき方があることを理解することができる。

(2)本時の展開(10/10時間)

7 7.授業の様子

①はじめに、児童と展開図についての知識を確認し、本時の授業内容を説明します。

②児童は事前に考えてきた展開図の中から1つ選び、デジタルペンを使用し、専用用紙に書き写します。

③作成した展開図は切り取り、実際に組み立てることが出来ます。

④児童が個々で作業をしている時には教員が机間指導をします。

⑤映し出された自作の展開図を用いて説明をしています。
写真は組み立てた時に向かい合う面に同じ記号で印をつけているところです。
展開図には色を付けることができ、発表した児童と同じ展開図を書いた児童の展開図を一斉に同じ色で表示することもできるので一目で確認することが可能です。

⑥最後に本時の感想を発表します。
児童の感想から、他の児童が発表を聞くことで、自分が思いつかなかった展開図を発見することができ、共通理解を深めることが達成されていた様子が伺えました。

8 8.編集後記

今後、ICT教材を用いた授業が全国に普及し、教育実践として主流になる時代が来るかもしれません。デジタルペンには、教員が児童の考えを一斉に確認し、児童が互いにそれぞれの考えを視覚的にも共有することができるといった長所があります。青山小での実践では、それを生かし、共通理解を深めることに役立てていました。このような利点を活用することができれば、子ども達の学びが更に広がっていくのではないかと感じました。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 山口珠歩)

9 9. 講師紹介

東京都港区立青山小学校 明石 千佳先生

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