電話対応から地域連携へ(下校途中の「田んぼへのイタズラ」)

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はじめに

子どもたちが、下校途中に、地域の人に迷惑をかけてしまうことも、少なからずあります。あれは、たしか5月の連休明けのことでした。ちょうど田植えも済んだ田んぼには、水がたっぷりある時期です。通学路沿いの田んぼ・・田植えを終えたばかりの田んぼに、子どもたちが石を投げ入れました。校区内に住む地域の初老の男性から、学校へ苦情の電話がありました。

電話対応の事例

(電話の呼び出し音)担任外の生徒指導主任の教員が受話器をとりました。

教員「もしもし、○○小学校、△△でございます」

男性「学校帰りの子どもらが、田んぼに悪さしよるで、どないしてくれるんや」

教員「申し訳ありません。どんな悪さか、お教えいただけますでしょうか」

男性「水を張っている田んぼに石を投げよるし、はめた板をはずしよるねん」

教員「本校の子らが、そんなご迷惑をおかけしたとは、申し訳ございません」

男性「先生に謝ってほしいんとちゃう。二度としよらんようにしてほしいんや」

教員「承知しました。子どもらの悪さを、見かけたことはございましたか?」

男性「ほら、あったさかい、電話してるんや」

教員「その時、しかってくれはりましたか?」

男性「あ、あ~、『こらー』って言うたった」

教員「ありがとうございます。悪さをしたら、どうぞしかってやってください」

男性「わ、わかった」

教員「本校の子どもをよくするためにも、お電話くださり、ありがとうございます」

男性「ちゃんと指導してくれるのかいな」

教員「もちろんです。しっかり指導するために、悪さをしよった現場を見せていただきたいので、今から寄せていただいてもいいでしょうか」

男性「そこまでしてもらわんでもええけど」

教員「どの田んぼかによって、集めて指導する登校班がわかりますので」

男性「ほな、来てくれるか」

教員「場所は、どの辺りでしょう」

男性「▽▽の横や」

教員「そこでしたら、10分後に着けます。お電話ありがとうございました」

電話対応後の地域連携

10分後、現地で、石投げ(水切り)や、はめ板はずし等で農家の方に多大な迷惑をかけたことについて改めておわびをし、どの方面の子どもたちか確かめられたことについて、謝意をお伝えしました。(可能な限り複数人数で行くべきでしょう)

直接しかってくださったこと、学校へ電話をくださったことの2点について、改めてお礼を述べ、田んぼの横を通る登校班への指導を約束しました。指導後、その方から苦情の電話は二度とありませんでした。

この対応のターニングポイント

苦情を言う田んぼの持ち主の男性に対して、前半は受け身で対応していましたが、教員が問いかけることで、積極的な対応に転換したのが次の箇所です。

教員「子どもらの悪さを、見かけたことはございましたか?」

教員「その時、しかってくれはりましたか?」

教員「ありがとうございます。悪さをしたら、どうぞしかってやってください

まずは、地域の方の言いぶんに耳を傾け、地域の方の願いを受けとめて(こちらの誠意が相手にも伝わって)から、さらに連携を深めるために、地域の方に質問や提案ができたらいいな・・という、事例でした。

教員個人で判断すべきでない場合は保留・持ち帰り・後日回答もあり・・です。

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