教員のソーシャルメディア利用のガイドライン~気をつけて使うために~

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目次

1 概要

より良い授業づくりや研鑽のためには発信とそれへのフィードバックが必要です。各種SNSやEDUPEDIAのようなネット上の「場」で自分の実践を共有し、離れているところにいる人からのアドバイスや感想も得やすくなりました。

そして、北海道から沖縄、さらには海外にいる方も巻き込んで、より広い範囲で実践研究ができるようになりました。けれども、色々と敏感になっているこのご時世にはちょっとしたことでトラブルも起きかねません。

そこで、どのように気をつければ教職員が安心してインターネットやソーシャルメディアを使えるかが学べるガイドラインを紹介します。ダウンロードや印刷をして、教員研修などでお使い下さい。

「TwitterやFacebookに代表されるソーシャルメディアは、私たちの生活において欠 かすことができない情報伝達手段となりつつあります。児童・生徒へ情報モラル教育の一環として注意喚起を行う一方、教育現場における研究成果の公表や、教職員同士での意見交換等、教職員でも積極的に活用する姿が多々見られるようになってきました。

巷では、個人のソーシャルメディア上での振る舞い・発言が、社会的に大きな問題となる事例が頻繁に発生しています。

また、学校の教職員でも、生徒の試験解答を投稿する、保護者を揶揄した投稿をする、といったトラブル事例が出始めています。これらは氷山の一角であり、問題となり得る教職員によるソーシャルメディアへの投稿は多々見られ、それらは信用失墜行為に当たる可能性もあります。

この度、教職員がソーシャルメディアを私的利用する際のソーシャルメディアガイドラインを作成いたしました。

学校で注意喚起していただき、ソーシャルメディアを適切に利用し、その有用性を十分に活用頂きたいと思います。」

(引用元サイト:http://www.halab.jp/socialmedia/index.html

2 主なソーシャルメディア

以下のようにソーシャルメディアにも種類があり、それぞれで特徴や注意点があります。

http://www.halab.jp/socialmedia/media.html

ソーシャル・ネットワーク・サービス

Facebook(フェイスブック)mixi(ミクシィ)、GREE(グリー)、Mobage(モバゲー)、Google+(グーグルプラス)など

ユーザ同士のつながりを促進し、双方向のコミュニケーションを目的としたコミュニティサービスを指します。実名で登録するものと匿名を基本とするもの、誰でも参加できるものと招待がないと加入できないものがあります。

ブログサービス

Ameba(アメーバ)ブログ、ライブドアブログ など

日々更新する日記的なWebサイトを指します。公開、限定公開、非公開という設定は可能ですが、基本的には、誰にでも公開され、閲覧者が自由にコメントをすることができます。

ミニブログサービス

Twitter(ツイッター)、アメーバなうなど

140文字程度の短いテキストで投稿するサービスを指します。実名、匿名は自由で、手軽に発言することができます。

その他のサービス

動画共有サービスのYouTube(ユーチューブ)、電子掲示板の2ちゃんねる、ナレッジコミュニティのWikipedia(ウィキペディア)などもソーシャルメディアに含まれます。

3 ガイドラインについて

情報教育を考える会では「ソーシャルメディア利用のガイドライン」を作成しており、ご自由にダウンロードできます。教員研修などでご活用ください。またご活用の際は、A3用紙に両面印刷し、二つ折りにしてお使いください。

http://www.halab.jp/socialmedia/guideline.pdf

ソーシャルメディア利用のガイドライン

パンフレットの様子と主な項目を引用して紹介します。詳細は元サイトをご覧下さい。

1.そんなはずないでしょう!!でも規約に書いてある。

サービスの特性と利用規約を理解して利用すること。

2.仲間だけ…のつもりが世界に発信

あなたの発言は、世界中から見られています。それを意識した発言にすること。

3.消したはず、誰かが複製とっている

一度投稿した発言や画像は完全に削除することはできません。慎重に投稿すること。

4.プライバシーの設定、奥深い

プライバシー設定は、ソーシャルメディアを利用する目的に合わせること。

5.私見でも所属の意見と間違われ

私的利用であることを明確にすること。

6.子供たち、保護者とのつながり誤解され

児童・生徒、保護者とのソーシャルメディア上のつながりは、禁止。

7.ネットでのトラブル、可燃性

トラブルの対応は、迅速かつ慎重にすること。

4 教材作成者プロフィール

情報教育を考える会(はら研)

http://www.hala.jp/

目白大学教授の原克彦先生を中心として、東京(目白大学)と関西を会場に、交互で隔月に教育の情報化をテーマに研究会(参加自由)を行っている。

5 編集後記

ソーシャルメディアは気軽に多くの人と交流ができるためとても便利ですし面白みもあります。けれども児童・生徒個々の事や特定できるようなことなどを発信すると思わぬトラブルに発展する恐れがあります。また公開設定も複雑になっていたりもするので、気をつけて設定をする必要があります。

EDUPEDIAは公開が原則のため、先生方に出せる範囲での情報提供をお願いしております。それは、優れた実践をより多くの方にご覧頂き、ご自身の学級などの現状に合わせて落とし込んで頂きたいからです。また、誰でも投稿できるようにすることで多くの実践が蓄積され、研鑽もできるからです。けれどもネット社会のリスクがネックとなり、気持ちはあっても投稿できない方もいらっしゃいます。便利で色々な交流や活用もできるソーシャルメディアとより良い付き合い方をしていきたいですね。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 水島淳)

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