「世界の果て」の世界との対比をさせながら
光村図書「初雪のふる日」は何だか不思議な話で、教員からも「つかみ所がない」「面白くない」といった声がけっこうあがっています。私もどちらかというとそう思っていたのですが、よくよく読んで考えてみると、けっこう面白い話です。
この記事に関連する記事をいろいろとアップしておりますので、
.
★「初雪のふる日」で安房直子は何を伝えたかったか
★「初雪のふる日」 ~ 少女の足跡をたどる
★「初雪のふる日」 ~ 白うさぎが連れていこうとした世界とは?
★「初雪のふる日」 ~ よもぎの葉によってもたらされた世界
★国語のノートを絵を中心にしてまとめさせる
等も是非、ご参照ください。
「世界」のイメージ
発問1:あなたはこの「よもぎの葉によってもたらされた世界」について、どんな世界をイメージしますか?
まず、自分で下のワークシートに書きこませた後、書き込んだ内容を発表する形で話を進めました。その上で、自分がこの世界に対してイメージする言葉をさがして、「○○な世界」と書き込ませました。
- 春の光が満ちる世界
- よもぎの野原の世界
- あたたかい世界
- 自由な世界
- 平和な世界
- 戦争のない世界
- はげまされている世界
けっこう色々なイメージが出てきました。
春のイメージ
上の発問によって、「春」に関するイメージを持つ子供は多いです。そこで、
発問2:「春」をイメージできるところは、どこだろうね?
と、問いかけてみます。
○ 春の日 ○ 小鳥の声 ○ 花のにおい ○ よもぎの葉 ○ ふっくらとした白い毛 ○ やさしい ○ 女の子のほほがほんのりばら色 ○ 草の種のいぶき
「うさぎ」が出てくると面白いです。味方になったうさぎは、もしかしたら過去に雪にされてしまった人々かもしれません。この発問に絡めなくてもいいですから、うさぎ自体が解放されてるいることにも気付かせたいですね。うさぎが「うさぎの白は、春の色・・・」と歌を歌い出したことをとらえてこのことを取り上げてみてもいいかもしれません。
はげまされている
文中に「はげまされている」という言葉がでていますので、これについても、問いかけてみました。
発問3:女の子は何にはげまされたのだろう?
○ おばあちゃん ○ よもぎの葉 ○ 土の中で<<<じっと>>>寒さにたえている<<<たくさんの>>>草のたねのいぶき ○ たくさんの小さなものたち ○ 女の子(自分自身) ○ (心を入れ替えた)うさぎたくさんの>じっと>
等が出てきました。「女の子」はなかなか出てきませんでした。出てきた時に理由を尋ねれば、「女の子」を入れるのは、「なぞなぞを考えたから」と女の子の自助・自立に関することに発展していきます。おばあちゃんや種たちだけに助けられたわけではなく、自分でもなぞなぞを考えたことには、意味があると思います。「ドラえもんの映画版でのびたががんばるのと同じだ」と話すと、受けすぎて横道にそれてしまいました(失敗)。
前述した、「春のイメージ」と同様、「うさぎにもはげまされた」という意見が出てくると面白いです。うさぎに関しても、「どうしてうさぎが入るの?」と尋ねてみれば、「本当はうさぎも世界の果ては好きでなかった。」「本当は心を入れ替えたかった。」などが出てくるかもしれません。深まりますね。「世界の果て」が戦争やいじめの象徴であったなら、尚の事、「うさぎの変化」は、面白い展開となるのではないかと思います。
絵を中心にしたワークシート
下の作品は、かなり頑張った子供たちのものです。自分が途中まで書き込んだものに私が板書で書いたものを足していったものです。私の板書よりかなり上手にまとまっています。
コメント