「初雪のふる日」 ~ 白うさぎが連れていこうとした世界とは?

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作成者: matsui (Edupedia編集部)さん

不思議な話「初雪のふる日」

 光村図書「初雪のふる日」は何だか不思議な話で、教員からも「つかみ所がない」「面白くない」といった声がけっこうあがっています。私もどちらかというとそう思っていたのですが、よくよく読んで考えてみると、けっこう面白い話です。
この記事に関連する記事をいろいろとアップしておりますので、
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★「初雪のふる日」で安房直子は何を伝えたかったか
★「初雪のふる日」 ~ 少女の足跡をたどる
★「初雪のふる日」 ~ 白うさぎが連れていこうとした世界とは?
★「初雪のふる日」 ~ よもぎの葉によってもたらされた世界
★国語のノートを絵を中心にしてまとめさせる

等も是非、ご参照ください。

 少女は白うさぎが連れていこうとした「世界の果て(=異界?)」へ引き込まれて戻れなくなってしまう寸前で踏みとどまり、自分の力で白ウサギの隊列から脱出したことがわかります。

では、「世界の果て」とはどんな世界だったのか。これを考えさせると子供がちからはけっこう面白い意見が出てきます。



少女は「世界の果て」にどのようにして連れていかれたか

 本文に示されている「世界の果て」がどのような世界なのかを考える前に、まず、「世界の果て」への連れて行かれ方を考える事が大切だと思います。

発問1: どのようにして少女は「世界の果て」に連れていかれたのでしょう。
この発問で、まずは本文をしっかりと読み取らせるといいでしょう。

・最初は石けり遊びだったのに、いつの間にか連れ去られそうになっていく
・だんだんうさぎが増えてきた
・だんだん隊列のスピードが上がってくる
・前後をうさぎの隊列にはさまれて
・人の体がコントロールできない・・・勝手にゴムまりのようにはずんでしまう
・ろうせきの輪の通りに進んでしまう
・「よもぎ、よもぎ、春のよもぎ」というおまじないを唱えようとしても唱えられない。
・思考停止の陥った(何にも考えられない)状態で・・・春のよもぎの野原を思い浮かべようとしても思い浮かべられない。
・のがれようとしてものがれられない・・・・「止まっちゃいけない、後がつかえる。かた足、両足、とんとんとん。」というリズムにのせられて止まれない
・だんだん、寒さがひどくなっていく
・人々に気づかれないうちに

下の記事で少女の足跡を示す図を提案しています。

★「初雪のふる日」 ~ 少女の足跡をたどる

この足跡の図に書き込みをして、連れて行かれる状況を書き込んでいく形で進めるのも面白いと思います。

「世界の果て」とは、どのような世界か?

発問2:女の子は、世界の果てに連れて行かれそうになったんだけど、では、世界の果てって、どんな世界なんだろうね。まず、教科書に書いてある所から読み取ろうか。

これも、まずは本文中に書いてある事に注目させるといいと思います。

・もう帰って来られなくなる世界
・一度も来たこのない遠い所よりももっと遠い所
・手足がかじかみ、氷のようになってしまうところ
・小さい雪のかたまりになってしまう世界
・寒さの厳しい世界

発問3:こういう世界にいつのまにか、のがれられない形で(「発問1」への反応を思い出させ、どのようにして連れていかれたかを反芻すす)、連れていかれるわけです。さて、ではあなたはこの「世界の果て」とは、どんな世界だと想像しますか?

ここで、子供たちに「世界の果て」について考えさせました。下は、ある子供のノートです。赤で囲っている部分は、みんなの意見を教師が板書したものです。

思っていたより、「世界の果て」に対して子供たちがイメージを持っていることが面白かったです。私の個人的なイメージは「戦争のイメージ」です。

最後に、「世界の果て」に名前をつけさせて、イメージ図にしていきました。下の図は、私の板書を子供が写したものです。下図のようなイメージ図を国語に用いることに関する記事は、
★国語のノートを絵を中心にしてまとめさせる

で述べられていますので、是非ご参照ください。

この下の二つは、また別の年に授業をした時のこどものワークシートです。

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