昔ながらの暮らしから考える私たちの暮らし~(ESD環境教育プログラム・島根県)

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目次

1 はじめに

この実践は環境省「平成26年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。

昔ながらの暮らしから考える私たちの暮らし120-1 (1).pdf

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 相互性… 循環型の暮らしを体験することで、自然環境と人間の暮らし、今昔の暮らしの関係を学べます。
  • 多様性… 自然環境、地域の文化、人の生き方の多様性に気づき、暮らし・生き方のあり様について理解を深めます。
  • 連携性…子どもだけで生活することで、お互いの考えを尊重しながら、協力して活動することができます。

ESDで育みたい能力・態度

 
【伝達】コミュニケーションを行う力
自分一人では生活できない環境で、コミュニケーションを図ることや各自が役割分担することの大切さに気づきます。
【協力】他者と協力する態度
昔ながらの共同生活を通して、お互いを思いやり協力する姿勢を養います。
【関連】つながりを尊重する態度
昔の暮らしの中にある知恵や工夫を、自分達の暮らしに活かす力を培います。

プログラムの目標

  1. 竈や囲炉裏、箱膳、五右衛門風呂などを利用して昔の生活を体験し、自分達の生活との違いを見つめ直します。
  2. 子ども達だけで力を合わせて生活し、お互いを思いやり協力する姿勢を養います。
  3. 地域住民から昔の暮らしについての話を聞き、昔の生活の中にある知恵や工夫、思いやりを感じます。

プログラムの概要

現代の生活は、利便性や快適性が追求された機器やエネルギーに囲まれているため、人間関係が希薄化したり暮らしの中で創意工夫する機会が減少したりしています。本プログラムは、国立公園三瓶山の雄大な自然が広がる農山村を舞台として、小・中学生が地元住民と一緒に、竈や囲炉裏、箱膳など、地域に伝わる昔ながらの生活を体験し、伝統的な暮らしの中にある知恵や工夫について理解を深めます。そして、自然環境と人間の暮らしのつながりから自分たちのライフスタイルを見つめ直します。

学習指導要領との関連

  • 小学校3年    社会
  • 小学校3年    理科
  • 小学校3年、4年 総合的な学習の時間

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全12時間)

  • プログラムのダウンロードはこちらから

昔ながらの暮らしから考える私たちの暮らし120-1 (1).pdf

引用元

4 編集後記

生活を体験で地域住民と交流ができます。様々な年齢の方とコミュニケーションが取れ、昔と現在の生活の違いについて学ぶことができます。今の生活に昔の生活の知恵を活用できることもあると思います。このような体験を通して、地域住民との交流が増えると街の活性化にも繋がるのではないでしょうか。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 白川真帆 )

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