1 漢字プリントを簡単作成
穴埋め式の漢字プリントを、簡単に作成できるエクセルファイルです。各学期に習う漢字を用いた問題があらかじめ用意されていて、その中から問題をランダムに、あるいは任意で選択することができます。
通常のエクセルファイルなので新たなソフトのインストールは必要なく、エクセルが使えるパソコンならどこでも、だれでも使うことができます。ぜひご活用ください。
ダウンロードはこちらから。
高学年版はこちらからご覧いただけます。
https://edupedia.jp/article/57e646da3512ffe3053a0c17
2 漢字を復習するためのプリントを手軽に作成できる
漢字の習得は国語のみならず、他教科の学習においても重要です。しかも小学校6年間で1000文字を超える漢字を習得せねばならず、その達成は決して容易ではありません。そのためにどの学校においても、頻繁に小テストを繰り返すなどの様々な工夫がなされていることと思います。
しかし漢字を習得するには、新しい漢字を覚えるだけでなくその後の継続的な復習が欠かせません。多くの場合、それは新しい漢字の学習と同時進行で行わなければならず、多忙な中でなかなか手が回らないというのが実情ではないでしょうか。
今までに習った漢字を絶えず復習する教材がつくれないか、特に覚えにくい・間違いの多い漢字を繰り返し練習できないか、子どもや教師にとって負担感の少ないものにできないか、そんな思いからこのファイルを作成しました。
各学期に習った漢字をランダムで出題
ファイルは学期ごとのシートに分類されています。「○学期ランダム」と書かれたシートは、キーボード上部の「F9」キーを押すことで問題がランダムに変化し、その学期に習った漢字の問題が出題されるようになっています。
印刷設定はA4サイズとなっており、そのまま印刷すると1枚目に問題が、2枚目に解答がそれぞれ印刷されます。
(漢字の配列は光村図書の教科書に準じています)
繰り返し練習したい漢字を選択して出題
ファイルには「問題選択○」「○学期選択」という対のシートがあります。「問題選択○」のシートにはその学期で習う漢字が配列してありますので、その中から問題を選択して1~10の番号を入力すると「○学期選択」のシートにその問題が出題されます。(1年のみ「2・3学期選択」シートがあります)
学期の途中でまだ全部の漢字を習い終えていないときや、間違えやすい漢字を繰り返し練習したい場合に便利です。またプリントに繰り返し取り組んでいると、覚えにくい・正答率の低い漢字や読み方がわかってきます。そのような漢字の問題を集めたプリントを作成することも可能です。
年間を通しての復習も可能
ファイルには各学期のシートの他に、「1・2学期ランダム」「1・2・3学期ランダム」というシートがあります(1年は「2・3学期ランダム」のみ)。それまで習った漢字を1・2学期間、または年間通して復習することができます。
オリジナルの問題も作成可能
各シートには誤って関数を削除することのないよう、「シートの保護」がかけられています。
「校閲」→「シートの保護の解除」をクリックすると、「問題選択」シートの問題リストを変更して、児童の実態に合わせた問題を作成することができます。
上の青文字の部分が読み仮名、下の黒文字の部分が問題となります。問題文を入力するときは1マス2~3文字になるように調整すると、文字の大きさのバランスがよくなります。(1文字を入力するときは、文字の後にスペースを1つ入れます)
読み仮名を上に打ち込んだ部分が、問題シートでは穴埋め部分(□)になり、解答シートでは赤文字になるように設定してあります。
3 漢字を覚えるきっかけとして
このファイルは穴埋め式の問題を作成しますので、平仮名文を漢字に直す問題や、送り仮名も含めて書かせる問題に比べると難易度は低めです。また漢字の学習は書ければ終わりではなく、成り立ちや意味なども習得すべきなのは言うまでもありません。
しかし、そもそも漢字が書けない・覚えられない状態を克服しなければ、その先の学習に進めないのも事実です。穴埋め式であれば問題を解く時間は5分とかかりませんし、同じ問題を繰り返せば最初は書けない漢字も書けるようになってきます。
モジュール学習に取り組んでいる学校であれば、1日1~2枚のペースで継続的に取り組めば効果的でしょう。また、以前の学年で習った漢字を復習するなど、様々な場合にこのファイルは活用することができます。
4 実践者プロフィール
中西 毅(なかにし たけし)
1967年生まれ。大阪府公立小学校教諭を経て、現在関西学院初等部教諭。主にエクセルやワード、パワーポイントを使った、日々の実践に役立つファイルの製作に取り組んでいる。
(2016年8月23日現在)
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