オンライン授業に必要な通信環境とは【コロナと向き合う】

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目次

1 はじめに

本記事は、オンラインZoom研修を成功させるための17の視点〜2日間の研修をZoomでやり切って見えてきたこと〜の内容を引用・加筆させていただいたものです。

新型コロナウイルスの感染拡大は教育現場にも大きな影響を与えており、対応に追われている先生も多いのではないでしょうか。EDUPEDIAでは、必要な情報が教育関係者に届くように、【コロナと向き合う】特集を始めました。

今回は、オンライン授業を行うにあたって通信環境で気をつけるべきことをご紹介します。教育現場でオンライン学習を設計するためのヒントとして、ぜひお役立てください。

2 事前の環境整備(ネット、PC、Zoomの設定)

講師および受講者の環境整備には多大な労力がかかります。

①:ネット速度

②:パソコン

③:Zoom自体の環境設定

④:自宅の環境整備

に対する対処をしておくことが大切でしょう。

まず、講師側の環境づくりのチェックリストをご紹介します。

次に、受講者に整えていただきたい環境のチェックリストをご紹介します。

これを事前に受講者に説明するだけでは、不十分です。今回は、参加企業様と事前に接続テスト、Zoomについての説明会を行い、バックアップ体制を整えてリスク管理を図りました。

そもそも企業研修を行う場合、「Zoomを使ったことがない」という担当者様もいます。そのため、Zoomの設定から概要を説明する必要もあります。

また、在宅で受講する方のパケット通信量も気にしました。通信容量がオーバーしてインターネットが使えなくなる状況を懸念したのです。在宅で受講される場合、会社からの通信サポートとして、Wi-Fi等のレンタルを検討することも重要です。特に、新入社員の自宅にはWi-Fiがないことも多いです。

現在、Zoomの脆弱性も指摘されており、その点についてもしっかりと説明する必要があります。大きな会社ですと、Zoomそのものを使用できない場合もあるでしょう。その際は、代替策も今後考える必要があります。経営会議や情報機密性の高い会議であれば、Microsoft Teamsなどの他のツールを使用するのがよいと思います。また、Microsoft傘下のSkypeが、アカウント登録・アプリインストールが不要の無料オンラインミーティングサービスMeet Nowの提供を開始したそうです。

3 Zoomを快適に使用するためのリスク管理

リスク管理がとても大事です。ほとんどのオンライン研修は、ここで躓いていると耳にします。私たちのオンライン研修の体験アンケートにも、「音が途切れる」「画像が見にくくなった」という声がありましたが、この質の担保は最重要課題です。オンラインの研修を安定した環境で行うためには、以下のバックアップ体制をしっかりと確立し、リスク管理を徹底することが大切だと考えています。

①:通信速度のバックアップ

②:デバイスのバックアップ

③:テレビ会議システムのバックアップ

これらをしっかりと構築するとよいと思います。

なお、私が実際に行った2日間の企業研修では、何度か危うい状態になりましたが、①〜③のバックアップ体制を確立していたことで、通信が止まることなく進めることができました。

4 志村智彦さんのプロフィール

立教大学卒業後、新卒で人材育成教育のコンサルタント会社に入社。大手から中小企業の教育研修、採用コンサルティングを行い、15年間でのべ3万人以上の育成に携わる。2019年6月「人と組織の志と強みを見つけ、磨き、発信する」をテーマに志コンサルティング株式会社を創立。起業家としては研修ビジネスの立ち上げに5社参画し、現在は2社の経営を行なっている。

現在は、「幸せな会社づくり」「体的を引き出す自走型組織づくり」「理念浸透する組織の作り方」「動機付けの採用手法」をテーマに活動している。2019年9月には支援先の採用戦略が日経新聞などに取り上げられる。

オンライン会議は5年前から実施していたが、コロナ危機が発端となり、オンライン研修の可能性を模索し、2020年4月の「オンラインにおける研修設計の必要性と原理原則」をまとめた記事が拡散。現在はオンライン研修プロデューサーとして、各企業や研修会社の支援を行なっている。

5 編集後記

オンラインで授業をするにあたって、通信環境と整える重要性を実感しました。この記事がオンラインで授業をする先生のお役に立てれば幸いです。

(編集:EDUPEDIA編集部 杷野真弓)

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