中学生向け学習コンテンツ①(文部科学省)【コロナと向き合う】

2

目次

1 はじめに

本記事は文部科学省の臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイトの中の、「中学校における学習支援コンテンツ 各教科等の家庭学習の教材及び工夫例」の内容を抜粋し、加筆・修正したものです。(最終閲覧日:2020年5月1日)

新型コロナウイルスの感染拡大は教育現場にも大きな影響を与えており、対応に追われている先生も多いのではないでしょうか。EDUPEDIAでは、必要な情報が教育関係者に届くように、【コロナと向き合う】特集をはじめました。

今回は、中学校の「国語」「社会」「数学」「理科」「音楽」「美術」に関する家庭学習を行う際の工夫例や、活用できるリンク集をご紹介します。

この他の教科や特別活動等に関する工夫例や活用できるリンク集は、中学生向け学習コンテンツ(文部科学省)②【コロナと向き合う】で掲載しています。

また、小学生高校生向けの工夫例や活用できるリンク集を紹介した転載記事は、この記事の最後に「4 関連記事」にて紹介しています。

2 各教科の家庭学習の工夫例と教材

(1)国語

<工夫例>

※下記の学習方法の中には、教科書に掲載されている教材を基本とした上で、本や新聞や雑誌、テレビやラジオにインターネットなどの幅広い資料を扱う必要が出てくるものもあります。

また、表現する媒体はノートを基本にはしていますが、状況によってはプリントを配布したりICTを活用したりするほうがよいものもあります。

〇「話すこと・聞くこと」の学習について

話すテーマや伝える相手を学習者が設定した上で、報告や紹介、説明や提案などの話す活動について、話すための材料を集めたり話の構成を書いたりするのを通して構成の組み立て方を学ぶことができます
<テーマの例>
▶自分の趣味、特技、日常生活で関心のある事柄など
<伝える相手の例>
▶友達、地域の方々など

〇「読むこと」の学習について

教科書に掲載されている物語や小説、詩歌、説明や記録などの様々なジャンルの文章を読むことを通して、感想文や紹介文の書き方を学ぶことができます
<表現活動の例>

  • 感じたことや考えたことについて文章で書く。
  • 本の帯や広告カードを想定してそのデザインとともに書く活動をしたり、実際に紙を使って作成したりする。

〇「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の学習について

<表現活動の例>

  • 教科書にある古文や漢文を音読したり、暗唱したりする。
  • 教科書の古文や漢文などの一節を引用して、簡単な文章を書く。
  • 教科書や本、新聞や雑誌などにある自分が知らない語句の意味を調べたり、漢字をノートなどに練習したりする。

〇以上で紹介した他に挙げられる表現活動の例について

各自治体が作成している教材や問題集、各学校で採用している補助教材、教育に供するために公開されている様々なコンテンツを活用することによっても国語の家庭学習は推進されると考えられます。

<活用できるリンク集>

 
〇おうちで学ぼう!NHK for School(NHK)
▶こちらはスマートフォン向けアプリもございます。
〇おすすめキッズサイト一覧 国語(一般社団法人教科書協会)
〇児童生徒用の学習支援コンテンツの紹介(教育出版)
▶新型コロナウイルス感染症対策による休校時に、児童生徒が自宅学習に活用できる学習支援コンテンツをまとめています。
〇自宅学習教材公開特設ページ(Z会)
▶株式会社Z会は、休校中の全国の児童生徒の学びをサポートするために一部教材を無料で提供しています。各学年・科目の教材を、Z会の受講有無を問わず、どなたでも登録不要でダウンロードし、活用いただけます。
〇臨時休業中の児童生徒に向けた学習支援コンテンツ(光村図書)
〇京都教育大学公式YouTube kyokyochannel
〇学校図書 ワークシート(学校図書)

(2)社会

<工夫例>

  • 授業で学習した内容を教科書等で振り返り、さらに調べてみたいことなどについて調べたりノートに書き加えたりする。
  • 教科書の予習をし、疑問に思ったことをノートにメモしたり教科書等で調べたりする。
  • 各学校で採用している補助教材を活用し、自主学習をする。
  • 新聞やニュースを見て、社会で起きていることについて気付いたことをノートにまとめる。
  • 政府や自治体の子ども向けのページを活用したり、動画のコンテンツを視聴したりして学習する。

<活用できるリンク集>

 
〇おうちで学ぼう!NHK for School(NHK)
▶こちらはスマートフォン向けアプリもございます。
〇おすすめキッズサイト一覧 社会(一般社団法人教科書協会)
〇EduTownSDGs(東京書籍株式会社)
〇EduTownモノづくり(東京書籍株式会社)
〇児童生徒用の学習支援コンテンツの紹介(教育出版)
▶新型コロナウイルス感染症対策による休校時に児童生徒が自宅学習に活用できる学習支援コンテンツをまとめています。
〇自宅学習教材公開特設ページ(Z会)
▶株式会社Z会は、休校中の全国の児童生徒の学びをサポートするために一部教材を無料で提供しています。各学年・科目の教材を、Z会の受講有無を問わず、どなたでも登録不要でダウンロードし、活用いただけます。
〇キッズ外務省
世界の国々や外交の仕事などを子ども向けに紹介しています。
〇授業動画(さいたま市)
▶さいたま市では、家庭学習を支援するための授業動画を公開しています。使用している教科書は、東京書籍のものです。
〇小学校・中学校向け社会学習ワークシート(帝国書院)
地図帳を参考にしながら作業ができるワークシートです。
〇臨時休業期間における児童生徒用コンテンツの紹介(日本文教出版)
〇京都教育大学公式YouTube kyokyochannel

(3)数学

<工夫例>

  • 生徒の学習状況に応じて、教科書の復習問題や補充的な問題に取り組み、これまでの学習内容の習熟を図る
  • 教科書の発展的な問題に取り組み、これまでの学習内容について理解を一層深める。
  • 各学校で採用している補助教材を活用し、自主学習する。

<活用できるリンク集>

 
〇おすすめキッズサイト一覧 算数・数学(一般社団法人教科書協会)
〇なるほど統計学園(総務省統計局)
〇児童生徒用の学習支援コンテンツの紹介(教育出版)
▶新型コロナウイルス感染症対策による休校時に児童生徒が自宅学習に活用できる学習支援コンテンツをまとめています。
〇自宅学習教材公開特設ページ(Z会)
▶株式会社Z会は、休校中の全国の児童生徒の学びをサポートするために一部教材を無料で提供しています。各学年・科目の教材を、Z会の受講有無を問わず、どなたでも登録不要でダウンロードし、活用いただけます。
〇『中学数学 基礎ドリル』シリーズ
〇スマートレクチャー(啓林館・新興出版社・文研出版)
▶スマートレクチャーの視聴には無料でダウンロードできるThinkBoardプレーヤーが必要になります。
〇児童・生徒用学習支援コンテンツ(大日本図書)
〇学校図書 ワークシート(学校図書)
〇臨時休業期間における児童コンテンツの紹介(日本文教出版)
〇中学校数学 自己評価テスト(新興出版社啓林館)
〇ホントにわかるシリーズ動画(啓林館・新興出版社・文研出版)
〇啓林館中学校数学教科書 別冊「MathNaviブック」の動画授業(啓林館)
〇啓林館デジタルコンテンツ集(中学校教科書)
▶中学校教科書紙面に連携したデジタルコンテンツ集。
〇京都教育大学公式YouTube kyokyochannel

(4)理科

<工夫例>

  • 学習した内容や自分の学び方を教科書やノートで振り返る。
  • 気付いたことや今後調べてみたいことをノート等にまとめるなどして、学習内容についての理解を深めたり新たな問題を見出したりする。
  • 各学校で採用している補助教材を活用し、自主学習する。

<活用できるリンク集>

 
〇おうちで学ぼう!NHK for School(NHK)
▶こちらはスマートフォン向けアプリもございます。
〇おすすめキッズサイト一覧 理科(一般社団法人教科書協会)
〇理科ねっとわーく(国立教育政策研究所)
〇児童生徒用の学習支援コンテンツの紹介(教育出版)
▶新型コロナウイルス感染症対策による休校時に児童生徒が自宅学習に活用できる学習支援コンテンツをまとめています。
〇自宅学習教材公開特設ページ(Z会)
▶株式会社Z会は、休校中の全国の児童生徒の学びをサポートするために一部教材を無料で提供しています。各学年・科目の教材を、Z会の受講有無を問わず、どなたでも登録不要でダウンロードし、活用いただけます。
〇授業動画(さいたま市)
さいたま市では、家庭学習を支援するための授業動画を公開しています。使用している教科書は、東京書籍のものです。
〇児童・生徒用学習支援コンテンツ(大日本図書)
▶児童・生徒の皆さんが自学自習に活用できる学習支援コンテンツを掲載しています。
〇学校図書 ワークシート(学校図書)
〇ホントにわかるシリーズ動画(啓林館・新興出版社・文研出版)
〇啓林館デジタルコンテンツ集(中学校教科書)
▶中学校教科書紙面に連携したデジタルコンテンツ集。
〇京都教育大学公式YouTube kyokyochannel

(5)音楽

<工夫例>

  • 授業での学びを活かして任意の曲を選択し自分なりに表現を工夫して演奏する(授業での使用を目的に購入した楽器が各自持ち帰られており音を出すことが可能な環境である場合)。
  • 自分の演奏に対する感想をノートに書く。
  • 教科書等を参考にしながら、音楽に関する用語や記号について読み方や意味を確認するとともに、実際に歌ったり演奏したりする際にその用語や記号を意識することによってどのような気持ちになったのかや演奏上効果が表れたかをノートにまとめる。
  • 授業で鑑賞した音楽について、その音楽のよさや美しさなどについて自分なりに感じたことや理解したことをノートにまとめる。

▶️この際、CDやインターネット等を活用してその音楽を鑑賞できる環境である場合は実際に鑑賞してみる。

  • 自分のお気に入りの音楽について、推薦文を書く。

<活用できるリンク集>

 
〇おすすめキッズサイト一覧 音楽・芸術(一般社団法人教科書協会)
〇児童生徒用の学習支援コンテンツの紹介(教育出版)
▶️新型コロナウイルス感染症対策による休校時に児童生徒が自宅学習に活用できる学習支援コンテンツをまとめています。
〇リコーダーの家庭学習用デジタル教材(ヤマハ)
〇教育芸術社の自宅学習支援コンテンツ
〇音楽しらべ隊(教育芸術社)
▶️郷土の音楽、世界の音楽、いろいろな音楽、作曲家について調べることができます
〇京都教育大学公式YouTube kyokyochannel

(6)美術

<工夫例>

  • 教科書に載っている題材を家庭でできる範囲において表現してみる。
  • 身近な人物や動植物、ものを、様々な視点からスケッチに描く。
  • 教科書に載っている作品などを鑑賞し、作者の心情や工夫について考えたことをまとめる。

<活用できるリンク集>

 
〇国立美術館版「想-IMAGINE」(独立行政法人国立美術館)
▶️国立美術館の公開情報資源である所蔵作品総合目録検索システム、図書検索(東京国立近代美術館+国立新美術館蔵書)、展覧会情報検索アートコモンズおよび文化遺産オンライン、Webcatplusなど関連文化情報資源を横断的に連想検索することができます
〇東京国立博物館
▶️東京国立博物館等の所蔵品を検索できます。
〇文化遺産オンライン(文化庁)
〇臨時休業中の児童生徒に向けた学習支援コンテンツ(光村図書)
〇京都教育大学公式YouTube kyokyochannel

3 編集後記

新型コロナウイルスの影響で、どのような授業を展開したらよいか悩んでいる先生方や家庭学習で何か自主的に学びたいと考えている生徒のみなさんに何か届けられればと思い、本記事を書かせていただきました。少しでも現場で働く教員の方へのお力になれれば幸いです。(編集・文責:EDUPEDIA編集部 金田)

4 関連記事紹介

コロナと向き合う」というキーワードの記事はこちらをご覧ください。
【特集企画】EDUPEDIA×コロナと向き合う」も併せてご覧ください。
また、文部科学省の臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイトを紹介した記事は下記の通りになります。
* 小学生向け学習支援コンテンツ①(文部科学省)【コロナと向き合う】
* 小学生向け学習支援コンテンツ②(文部科学省)【コロナと向き合う】
* 中学生向け学習コンテンツ①(文部科学省)【コロナと向き合う】
* 中学生向け学習コンテンツ②(文部科学省)【コロナと向き合う】
* 高等学校における学習支援コンテンツ 専門教科・科目(職業教科)(文部科学省)【コロナと向き合う】
* 高等学校における学習支援コンテンツ 共通教科・科目等(文部科学省)【コロナと向き合う】
* 子どもの学び応援コンテンツリンク集①(文部科学省)【コロナと向き合う】
* 子どもの学び応援コンテンツリンク集②(文部科学省)【コロナと向き合う】
* わくわくサイエンスリンク集(文部科学省)【コロナと向き合う】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次