1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
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これからの日本の工業を考えよう ~身の回りのMADE IN JAPANをさがせ ④ 社会科(シリウス) | EDUPEDIA
2 実践内容
これからの日本は、どの産業に力を入れていったらいいのだろうか? 安穏と「今まで右肩上がりで成長してきたから、きっとこれからも大丈夫」と構えていればいいのだろうか? それとも[機械工業]は[繊維工業]と同じような道を辿るのか。
産業に関しては事情が年々変わるので、この記事を書いた当時の授業とは同じな言うようにはならないかもしれません。時代に合わせて、社会の事情の変化を柔軟に取り入れながら授業をしてください。
前回の授業では〈減らない〉が優勢を占めた。そこで別の資料を子ども達に提示して揺さぶってみてほしい。
社会科の副教材やネットで輸出量の変化のグラフを探して提示してあげてください。ネットなら「輸出量の変化」や「輸出品目 推移」などのキーワードで検索して画像を見つけてみましょう。それらを見ると日本の[機械工業]は自動車産業を除いて低調であることがわかる。
日本の[機械工業]は減っていくと思いますか?
と、表を提示した後三度同じ質問をしてみると、今度は全員が〈減っていく〉とあっさり意見を変更である。視覚に訴える資料の強さを感じた。
・これでは日本の取り柄がないじゃん。
というつぶやきがあったので「日本の取り柄や自慢はどんなところですか?」と問うと、
・機械を作ること
・技術が高い
・輸出をすること
日本の貿易の特徴についてすぐに出てきた。
日本の輸入はどうなっているかグラフや資料を見てみよう
そこで世界地図を見てみると、石油・石炭・肉魚・小麦・トウモロコシも輸入に頼っている。大豆や小麦など90%以上が輸入である。これを見て思わずこんな声が聞こえた。
・日本、もろいじゃん
・外国に頼っている。原料がなければ何もできない
・外国と仲良くしないと
日本には原材料となるものがないと、食料もないことを確かめた。
これからの日本の工業は、何工業に力を入れたらいいでしょうか? 食料品をもっと作ればいいでしょうか? 昔みたいに[繊維工業]に力を入れればいいでしょうか? 機械を今までのように作ったらいいでしょうか?
選択肢は、3つである。すなわち
・外国に頼っている[食料品工業]にてこ入れする。
・昔よかった[繊維工業]をもう一度よみがえらせる。
・今までと同じように[機械工業]に力を入れていく。
この問いに対しては[食料品工業]と[機械工業]の二つの考えが出された。しかし[食料品工業]では、現在の不足分を補って、さらに余りを外国に輸出し外貨を稼ぐことは可能だろうか? このことを尋ねると[機械工業]しかない、ということに落ち着いた。
日本の[機械工業]は、今までと同じものを使っていればいいだろうか? 一言で言うとどんなものを作っていけばいいのだろう?
- 新しくて使いやすいもの
- 環境にやさしいもの
- 工夫して技術の高いもの
- 日本にしかできないようなもの
- 外国には作れないもの
- 性能に工夫をつけたもの
- 機械にもお力を入れて新システムを開発し、その機能を広める
- 高性能で丈夫で壊れにくいもの
- 難しいものを作れば、他の国も真似をしないから売れる
- 未来型の機械を作る
これからの日本の産業が進むべき方向を子どもたちは考えた。
3 プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

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