学級担任制VS教科担任制(間嶋哲先生)

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作成者: 間嶋哲さん

1. はじめに~学級担任制から教科担任制へ~

小学校では「学級担任(全ての科目を担任が受け持つ)」、中学校からは「教科担任(教科ごとに先生が異なる)」という形が一般的です。最近では、小学校でもTT(ティーム・ティーチング)という一つの授業を二人で教えていくという形態も生まれてきています。また、高学年を中心に技術系の科目(体育、音楽、家庭科など)に担任以外の先生が教えるという形も生まれてきています。

もちろん両者ともにメリット、デメリットが存在しますが、「教科担任制のほうがいい。」と考えています。そう考える理由を述べていきます。

下記の関連記事もご覧ください。
小学校での教科担任制
総合的な学習の時間を分担する
道徳の時間を分担する(単元担任制)

2. 教師と子ども、両方にとってよい選択

 
 引用元: http://bit.ly/KEbFz9

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① 小学校の教師も専門教科をもったほうがいい。

小学校の教師も、一応、全員専門教科はもっています。私なら算数です。ただ、普段あれもこれもと教えているので、専門教科を持ちづらくなっているのです。1年間、算数ばっかり教えた経験によると、本当に教材研究が深まります。当然、教材の準備もバッチリできます。充実した授業になっていくのです。このことは、子どもにとっても幸せなことなのです。逆に、私は家庭科や図工が苦手ですので、その時間になると、子どもたちに,「すまないなぁ。」と思ってしまいます。「専門の先生が教えてくださったらなぁ。」と思います。

ちなみに、筑波大学附属小学校では、教科担任であると聞いています。

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② 子どもたちは、いろいろな大人(教師)と接した方がいい。

今、学級崩壊という話題が世間を騒がせています。家庭の問題が、その主な原因と言われていますが、その中で学校現場は何をしなければならないのでしょうか。私は、もっといろいろな大人(教師)と接することによって、何かしらの解決が図られるのではないかと考えています。つまり、多くの教師の目で一人の子どもを見つめることが大切なのではないかということです。確かに、休み時間を通じて学級担任以外の教師も見つめることはできます。しかし、学校での時間の大半は授業です。授業を通して、子どものよさを見取りあっていくという姿勢が大切なのではないでしようか。

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③ 小学校から中学校への移行をスム−ズにするために

子どもたちは、6年生になると、中学校生活に対していろいろな不安を抱きます。教科によって先生が変わるということも、その中の一つです。進度が速いのではないかという不安もあります。「中学校に行ったら、小学校時代あんなにいい子だったのに、駄目になった。」なんて話も聞きます。なぜ、こんなことがおこるのでしょうか。私は、小学校から中学校への移行がスム−ズでないからと思います。

3. 学校事情によった判断を

今まで教科担任制のメリットについて述べてきました。しかしながら、私は学級担任制を否定はしません。例えば小学校1年生にとっては、一人の教師と心を通わせることも大切なことです。なので、2年生になったら、1人教科担任を設置するなどの手があるかと思います。もちろん、そういった細かなところは学校事情に任せるべきです。

4. 編集後記

少人数学級の推進と同じように進められている教科担任制に関して、新たな視点を得ることができた。もちろん学級担任制、教科担任制のどちらがいいかという問いに対する、正解はない。しかしながら、だからこそ両者のメリット、デメリットの踏まえた上で、その学級により適切な選択を考える必要があると実感した。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 伊藤駿)

5. 実践者プロフィール

間嶋 哲(Mazima Akira)

1965年、新潟県に生まれる。新潟大学教育学部を卒業。

新潟県内の小学校で活躍後、文部科学省での1年間の研修を経て、現在、新潟市教育委員会学校支援指導主事。算数授業ICT研究会理事。全国算数授業研究会総務幹事。

趣味は、海外旅行・外国語会話・スキー・ギター(フォークとクラシック)・読書・園芸・熱帯魚飼育など、多岐に渡る。

大学の卒業旅行を機に、旅行・外国語にはまり、旅行記を一冊出版したほどのエピソードを持つ。

●HP
間嶋哲のHPへようこそ… http://bit.ly/homepage_majima

●出典元
http://bit.ly/KEbFz9(HPより【平成14年度指定研究】)

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