声に出して本を読むと考えるようになる〜音読を中心とした授業のよさ〜(シリウス)

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作成者:Akane Yoshida (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

変化

「三年とうげ」の学習をしています。3年生の国語、物語文です。私はこれまで、物語文は分析批評で授業をする、という思いこみがあったので単元の流れもその線で考えていました。しかし、子どもたちのノリがどうもよくありません。目が死んでいました。

何とかしたいと、調べてみると音読中心で授業をしている先行実践がありました。試しに音読を中心の授業にしてみると、子どもたちは、実に生き生きと取り組みました。こうも違うものかとそのノリのよさに驚きました。

振り返ると、その芽は確かにありました。子どもたちがとても楽しげに音読していたのです。この物語の文章は韻を踏んでいるので自然にリズミカルになります。また話の中のおじいさんの姿や行動のこっけいさを音読の中で楽しんでいました。それを私は最初「ふざけて読んでいる」と感じていたのです。叱ったりしませんでしたが、内心、もっとまじめに読んでほしいと苦々しく思っていました。

しかし、私がこの教材を読ませようとする方向と、子どもが読みたがっている方向がずれていたのです。それが、音読中心の授業をしてみてはっきりしました。実に楽しげに本を読み、生き生きと身体表現をしました。「子どもの事実から学ぶ」と言いつつ、自分の思いこみにとらわれて子どもが何を求めているのか見えていなかったのではないか、と反省しました。

ほかの教科・単元でも、○○のときは○○をすべしという、とらわれをなくし、子どもの顔を見て、いま何を求めているかを見極めて授業を組み立てていきたいと思った1時間でした。

授業の流れ

「三年とうげで転ぶでない。三年とうげで転んだならば…長生きしたくも生きられぬ」:リズミカルに楽しみながら、自由に変化を加えつつ音声表現させる。
 
1. 言い伝えの暗記:板書を少しずつ消しながら覚えさせる。
 
2. 歩く動作を入れながら読む。“転ぶ”などのキーワードで転ぶ動作を入れる。(変化のある繰り返しを楽しむ)
 
3. “転ばないように、おそるおそる歩きました”に着目させる。
 
4. どうやって読んだらいいか身体表現を交えた一人読み
 
5. 班ごと誰の読み方がいいか決める。
 
6. 一番いい人の読み方を班のみんなで練習する。
 
7. 班ごとの発表会。どうしてその動作にしたのか理由を説明する。
 
8. 一番いい班の読み方を決める。みんなでその読み方をする。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス 1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

この記事では、授業に音読を組み込むことで、子どもたちの瞳の輝きを取り戻した実践を取り上げています。音読を取り入れることで、楽しく、生き生きと身体表現をしながら物語文に取り組む姿勢を引き出すことができます。ぜひお試しください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 吉田 明香音)

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