通知表記入文例(外国語活動)

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目次

1 はじめに

この実践は、学校の外国語活動(英語活動)に取り組む先生たちを応援する目的で作られたサイト「使える外国語ネタ!」から許可をいただき転載しております。

2 実践内容

概要

要録では3観点を考慮して評価の文を記述します。
【コミュニケーションへの関心・意欲・態度】
【外国語への慣れ親しみ】
【言語や文化に関する気付き】です。

1学期に1観点通知表に書けば、3学期で3観点になります。このサイトでは、年度末に要録で書くときに困らないように、3観点に分類して通知表文例を掲載しています。
 
 「~できる」という評価の表現は英語活動(外国語活動)にはなじまないという意見もありますので、そこは了解してご使用ください。

①②③番号は
①【コミュニケーションへの関心・意欲・態度】
②【外国語への慣れ親しみ】
③【言語や文化に関する気付き】です。

3 通知表

3年生の通知表

Unit1(あいさつ)

  • 「ニーハオ!」など、友だちと積極的に、様々な国の言葉であいさつをすることができました。
  • ジェスチャーをつけて、相手に伝わるようにあいさつをしました。

  • "How are you?"など、友だちと英語で簡単なあいさつができました。
  • 英語で自分の自己紹介ができました。
  • 友だちとあいさつをして、友だちと名刺交換ができました。

  • 世界には、いろいろなあいさつがあることを知りました。
  • ALTからオーストラリアの話を聞き、オーストラリアの文化に対する理解を深めることができました。

Unit2(あいさつ)

  • 進んで、ジェスチャーをつけてあいさつをすることができました。
  • 自分の気持ちをジャスチャ—を付けて、相手に伝えることができました。

  • "I'm happy!"や"I'm good!"など感情を表す表現をジェスチャーを付けて上手に言うことができました。
  • 気持ちを表す英語の表現を、表情をつけて相手に伝えることができました。

  • 日本と外国とでは、相手に自分の思いを伝えるためのジェスチャーに違いがあることを知りました。
  • 世界には、いろいろなジェスチャーがあることを知りました。

Unit3(数)

  • 積極的に数を数えたり、尋ねたりすることができました。
  • 「キーナンバーゲーム」では、数の英語を聞き取ることができました。

  • 英語での物の数え方の特色を知り、1~10の数の言い方に慣れ親しみました。
  • "How many ~"の表現を使って、物の数を尋ねたりすることができました。

  • 様々な国のじゃんけんを知ることができました。
  • 日本と外国語の数の数え方や遊びの違いに気づくことができました。

Unit4(好きなもの嫌いなもの)

  • 好きなものや嫌いなものについて、積極的に伝えようとすることができました。
  • 友だちの好きなものや嫌いなものについて積極的にインタビューすることができました。

  • 好きなものや嫌いなものを英語で尋ることができました。
  • 自分の好きなものや嫌いなものについて英語で発表することができました。

  • 日本語と英語の音の違いに気付くことができました。
  • ALTの英語での自己紹介を見て、日本とのジェスチャーの違いに気づくことができました。

Unit5(何が好き?~色、形、スポーツ)

  • 好きなものについて、積極的に尋ねたり答えたりすることができました。
  • "What do you like~"の表現でALTに進んで質問することができました。

  • 色や形、好きなものは何かを尋ねることができました。
  • 自分の服を英語で紹介することができました。

  • 日本語と英語の音の違いに気付くことができました。
  • 世界には様々な衣服があることを知り、その言い方を理解することができました。

Unit6(アルファベット大文字)

  • 積極的にアルファベット大文字を読んだり、欲しいものを尋ねたり答えたりしようとしていました。
  • アルファベットの大文字を使った活動を通して、文字でコミュニケーションを図る楽しさを実感しました。

  • アルファベットの文字とその読み方とを一致させ、欲しいものを尋ねたり答えたりすることができました。
  • アルファベットの文字の読み方を知り、アルファベットの読み方と大文字とを一致させることができました。

  • 身の回りにはアルファベットの大文字で表現されているものがあることに気付くことができました。
  • ALTの名前の表記に触れ、アルファベットの文字に対する理解を深めることができました。

Unit7(カードを作ろう)

  • 英語を使って友達に渡すグリーティングカードを目的に応じて作成しようとしていました。
  • 目的に合ったグリーティングカードを作り、友達と交換する楽しさを実感しました。

  • 英語を使ってグリーティングカードを作成し、"This is for you."の言葉を添えて友達と交換することができました。
  • 友達からもらったグリーティングカードを見て、感謝やお祝いの気持ちを伝え合う楽しさを実感することができました。

  • 世界にはいろいろな種類のグリーティングカードを知り、その活用場面・活用方法について考えることができました。

Unit8(クイズ大会)

  • 英語のクイズに興味を持ち、"What's this?"の表現を使うことができました。
  • 友だちのクイズに英語答え、クイズ大会を楽しむことができました。。

  • 歌やゲームを通して"What's this?"の表現に慣れ親しむことができました。
  • クイズを出したり、答えたりしながら、英語の音声やリズムに慣れ親しむことができました。

  • ALTとクイズを作ったり、クイズ大会を体験する中で文化に対する理解を深めることができました。
  • 英語と日本語の違いを通して、漢字の成り立ちの面白さに気づくことができました。

以下は、旧教科書“Hi,friends!”の単元の内容です。参考にしてください。近日、現教科書バージョンに改変します。

Lesson1

  • 積極的に"do you have~"の表現で友だちにたずねることができました。
  • 学校生活の中で、進んで英語で物を数えようとしていました。英語を使おうとする、その気持ちがうれしいです。

  • 31~100の数の言い方を上手に言えるようになりました。
  • 英字新聞でのアルファベット探しをして、アルファベットの小文字に慣れ親しむことができました。、

  • 世界には、さまざまな文字があることに気付くことができました。
  • アルファベットには、大文字と小文字があることに気付くことができました。

Lesson3

  • 積極的に友達に「できること」を尋ねることができました。
  • 自分の「できること」や「できないこと」を進んで発表することができました。

  • 「できる」「できない」という表現を使って、友だちに英語でインタビューすることができました。
  • "who am Iクイズ"では、「できる」「できない」という表現を、しっかりと聞き取ることができました。

  • ショー・アンド・テルのやり方を知り、多様な発表があることに気付くことができました。
  • 言語や人、それぞれに違いがあることに改めて気づきました。

Lesson4

  • 積極的に道を尋ねたり,道案内したりすることができました。
  • 友だちのスピーチに関心を持って聞くことができました。

  • 目的地への行き方を尋ねたり言ったりすることができました。
  • 道案内を通して、指示をする英語に慣れ親しみました。

  • 英語と日本語とでは,建物の表し方に違いがあることに気付きました。
  • 世界には様々な英語があることを学びました。

Lesson5

  • 友達の発表を真剣に耳を傾けて聞いていました。
  • "Let's go to Italy"のチャンツを楽しむことができました。

  • イタリアことについて英語で紹介することができました。
  • 行きたい国について尋ねたり言ったりする表現に慣れ親しむことができました。

  • 日本と世界の国々の学校の違いに気づくことができました。
  • 世界には様々な人たちが様々な生活をしていることに気付くことができました。

Lesson6("Let's Try!2" Unit9)

  • 積極的に自分の一日を紹介したり,友達の一日を聞き取ったりしようとしていました。
  • 進んでおはじきゲームを友だちと楽しむことができました。

  • 生活を表す表現や、一日の生活についての時刻を尋ねる表現に慣れ親しむことができました。
  • 自分の一日の生活を英語で紹介することができました。

  • 世界には時差があることに気付き,世界の様子に興味をもつことができました。
  • ALTから一日の過ごし方を聞き、文化に対する理解を深めることができました。

Lesson7

  • 積極的に英語で物語の内容を伝えることができました。
  • 積極的にオリジナルの劇のセリフを言うことができました。

  • まとまった英語の話を聞いて、内容がわかり、場面にあった台詞を言うことができました。
  • オリジナルの桃太郎の英語劇を創作し、上手に台詞を言うことができました。

  • 世界の物語に興味を持ちました。
  • 英語で書かれている桃太郎の話を聞き、英語と日本語の違いに気づくことができました。

Lesson8

  • 積極的に自分の将来の夢について交流しました。
  • 友だちの夢を関心を持って聞くことができました。

  • どのような職業に就きたいかを尋ねたり,答えたりする表現に慣れ親しみました。
  • 友だちに何になりたいかを、英語で尋ねることができました。

  • 世界には様々な夢をもった同年代の子どもがいることを知りました。
  • 英語と日本語での職業を表わす語の成り立ちを通して、言語の面白さに気付きました。

Lesson8(時間割・教科)

  • 時間割について積極的に尋ねたり答えたりすることができました。
  • ALTの母国の小学校でどのような学習をされているかを、興味を持って聞くことができました。

  • 自分の時間割を作って発表することで、英語でコミュニケーションをすることの大切さを知ることができました。
  • 英語で、一日の時間割を説明することができるようになりました。

  • 日本と外国の小学校で学習する教科の違いや共通点を知り、多様なものの考え方があることに気づきました。
  • 世界の小学校の学校生活に興味を持ち、進んで調べることができました。

"Let's Try!2" Unit7(食べ物)

  • パフェを作る活動を通して、欲しいものについて丁寧に積極的に尋ねたり答えたりしていました。
  • 友達と食べ物カードをやり取りを通して、オリジナルピザ作りに興味を持ってを楽しみました。

  • 欲しいものについての丁寧な表現の仕方や尋ね方に慣れ親しむことができました。
  • 食べ物や料理を表す英語を理解し表現することができました。

  • 食べ物に興味をもち,欲しいものを尋ねたり言ったりする際,丁寧な表現があることに気付きました。
  • ALTの話を聞き、日本と外国の食文化の違いを知ることができました。

4 ほめる言葉10(組み合わせて使ってください)

  • いつでも、友だちとコミュニケーションをとろうとするその態度に関心します。
  • 友だちのスピーチのいいところに気づき、自分のスピーチに生かすことができました。
  • リズムのある英語のやりとりができるようになり、自信を持って英語活動に取り組むことができています。
  • 原稿を読むのではなく、聞いている人の目を見ながら発表することができました。気持ちの伝わる発表でした。
  • いつも英語を上手に話せるようになりたいという向上心が感じられます。
  • 授業で扱った英語の表現は必ず家で練習しているようです。その姿勢はこれからも続けてほしいと思います。
  • 失敗を恐れずに英語を話すという前向きの姿勢が感じられます。
  • 分からない英語はすぐにALTに質問していました。そのおかげで英語がどんどん上達しています。
  • 堂々と大きな声で発表する姿は友だちのお手本になっています。
  • 活動にいつも全力で取り組んでいます。とても立派な態度です。

(例外)励ましの言葉(あまり書きません。)

  • 2学期は、友だちとたくさんコミュニケーションがとれるように励ましていきたいと思います。
  • 友だちとコミュニケーションをとることで、英語活動の楽しさを発見できると思います。

5 リンク

文部科学省・外国語活動の学習評価(PDF)

6 実践者紹介

古賀 真也(こが しんや)
埼玉大学教育学部卒業。大阪府池田市公立小学校勤務。
中学校と高校の英語の教員免許を所持している。「学級担任が進める英語 」をテーマに、小学校英語の研究を進めている。(2014年8月時点)

7 編集後記

通知表にどんなことが書いてあるか子供たちは意外としっかりチェックしているものです。そこに書いてある言葉次第で、次の学期や学年のその科目へのモチベーションが変わってしまうと思うと、責任重大です。そんな先生のヒントになればという思いで書かれた記事です。ぜひ参考にしてください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 石川瑛士)

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 文章の書き方がよくわかっていなかったため大変参考になりました。
    日頃の記録をまとめておくことの大切さもまた痛感しました。

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