目次
1 問題の所在と問題解決のための仮説
問題の所在 : SNSを学習活動で使った際の困り感
- 実名投稿であっても、学習課題から逸れていくいわゆる「荒れ」が起こること
- 、一部のSNS慣れしている生徒はどんどん「書き込み」をするが、他の生徒は傍観者となりがちなこと
これらの問題は、学習活動を根本から成り立たなくするために、致命的です
①学習課題解決が不十分になる
②自由闊達な議論が抑制される
③学習不参加者が増大する
そのため解決は必須ですが、教員からの「まじめにやりましょう」といった注意や叱責は、生徒が「無難な回答」をする結果を招き、投稿の量も質も下がることが予見されました。
研究仮説
仮説1,生徒たちにSNSは私的な交流の場ではなく、「公的な場」だという意識を持たせることで、学習課題から逸れていく「荒れ」がなくなる
→SNSは、学習課題を投稿する場
仮説2,SNSの投稿から他の生徒の「よいところ」や「自分にはない知見や観点」を根拠を示しつつ引用させることで、
①SNSは他者の意見を受容する場という認識と安心感を生み出し、投稿しやすくなる
②自分が「良い」と思う理由や、その知見や観点は自分にあるのかどうかを自己省察させて、多様な意見を吟味し、自己のものの見方や感じ方、考え方を広げる機会であることが体験的に理解されて、反射的な短文投稿や、吟味無しの続けざまの投稿が抑制される
以下、研究の方法や生徒の活動、研究成果は添付のデータをご参照下さい。
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