教採体験談インタビュー 第1弾(Sさん・高等学校) その1

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目次

1 はじめに

第1弾の今回は、同志社大学に在学中に教員採用試験に合格したSさんに、教員採用試験の試験対策方法や、アドバイスについてお話を伺いました!この記事では志望理由書や一般教養を中心に話を伺いました。
こちらの記事も併せてご覧ください。
教採体験談インタビュー 第1弾(Sさん・高等学校) その2

教員になろうと思ったきっかけは何ですか?

きっかけは教員である両親の姿を見ていたことでした。両親ともに教員で、教員の背中しか見ていなかった自分は、いつしか自分も教員になろうかなと考えていました。特に母は、生徒や同僚といった、様々な人から尊敬される人間だったので、自分も母のような教員になりたいと思うようになっていました。

高等学校教員という校種を選んだ理由は何ですか?

高校生にもなると子どもたちは、自分自身を見つめ直しながら、大きな人生の選択をすることになります。自分の良いところ悪いところ、好きなこと嫌いなことなどを本人とともに分析しながら、一生の核になるような、よりよい学び方を探す手伝いをしたいと思ったからです。

中学校とも迷いましたが、中学生の時点では、まだ自分自身の特徴を客観的に見るのはとても難しいのではないかと思います。高校生の年齢になれば少しづつ自分が見えてくるうえに、大学受験や就職といった大きな変化の時を迎えます。こうした時期に適切なサポートをしてあげたいと考え、高等学校教員を選びました。

教育に携わる仕事のなかで教員という職を選んだのはなぜですか?

単純に、直接生徒と関わっていることしか想像できなかったからです。自分は、「教育に関わりたい」と思ったのではなく、「生徒と直接関わって手助けしたい」と思っていました。そのため教員以外に興味がわきませんでした。

どのような対策から始めましたか?

本格的な対策は大学3年生からでした。まず、試験で何を問われるかも分かっていなかったので、一般的に教員採用試験で何が問われるのかを調べるところから始めました。その後、実際に過去問を解いてみたところ予想外にできなかったので、教職教養の勉強を集中的にやり始めました。

2 志望理由書について

対策にあたって意識したことは何ですか?

あくまでも自分の伝えたい内容が、分かりやすく伝わるように書きました。

やっておいて良かったこと、アドバイスをお願いします。

下線を引いて強調したりといった、読み手にわかりやすい工夫はしておいて良かったと思います。かしこまる必要は無いので、読みやすく、分かりやすいものさえ書ければ良いと思います。また、自分が話したいテーマを載せておくと面接でも会話が楽になると思いますよ。

過去問以外で参考にしたものはありますか?

『教員養成セミナー』を10月、『教育新聞』を1月頃から定期購読していました。

教育新聞

前者については、採用試験関連情報や試験対策コンテンツ、読み物等が掲載されていて、採用試験対策にはなかなか充実しています。特に大事な資料や事項等を毎号まとめてくれているので、効率の良い勉強の手助けになりました。

後者については、そもそも自分が世情に関心をあまり持たないタイプだったので、試験対策のためにも読み始めてみようと思い購読しました。ホットな教育に関する話題は勿論、日本・世界の良い教育実践、採用試験対策記事などもあるので、おもしろさも実用性もあって良い資料となりました。特に週2回の発行なので量も多くならずお手軽に読めます。

勉強で疲れたら、気分を変えるために合間で読んでみたり、気になった記事はパソコンでさらに調べたりして、良い刺激を与えてくれる、勉強における箸休めとして活用しました。

3 一般教養について

勉強する際のアドバイスをお願いします。

受験した自治体では、一般教養は教職教養とセットの試験で、30問中5問しか出題されないので、ほとんど勉強しませんでした。自治体での比率をきちんと調べて、苦手なところを補強してさえいれば大丈夫だと思います。一般教養の勉強にあまり時間をかけるのはあまりおすすめしません。

4 教職教養について

過去問の使用にあたって意識したことがあれば教えてください。

モチベーションの維持です。受験勉強と同じにはしたくなくて、自分は何のためにこの勉強をしているのか、この内容がどういう風に関係しているのかを常に考え続け、実際に自分が働いている姿にイメージを結びつけていました。そうして、なんとなく勉強に追われる、という時間をなくすようにしていました。

一番対策がしやすかったのは何ですか?

教職教養です。知識をつけていくのは元々得意だったことと、自分の目指す仕事に関わる知識と言うことで興味の湧く内容も多かったためです。

やっておいて良かったことは何ですか?

 教職教養を、100点を取るイメージで勉強していたことです。知識問題は問題集を1つ買って徹底的に仕上げ、あらゆる文科省の答申や通知など読みあさっていました。どれも関係のある事項ばかりなので、繰り返すほどに、体系化された知識になっていきました。

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6 編集後記

自分が想像していた以上に早くからの対策、特に過去問等を参考にした傾向の分析は必要になってくるのだ、と実感しました。
(EUDPEDIA編集部:安藝 航)

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