教採体験談インタビュー 第4弾(相模原市・小学校) その1

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目次

1 はじめに

第4弾の今回は、早稲田大学大学院在学中に教員採用試験に合格された方に、教員採用試験の試験対策方法や、アドバイスについてお話を伺いました!

その1では、先生になることを決意した動機や、教職教養などについてお聞きしました。その2では面接対策や論文対策についてお聞きしています。併せてこちらの記事もご覧ください。
教採体験談インタビュー 第4弾(相模原市・小学校) その2

2 小学校免許について

先生になろうと思ったきっかけは何ですか?

実際に先生になろうと決めたきっかけは教育実習でした。教育実習に行くまでは、先生になるか悩んでいました。3週間の教育実習で授業をしたり、子どもたちと過ごしたりするなかで、なかなかうまくいかない部分が多く、辛く悔しい経験をしました。だからこそ、3週間だけではなく、これからも先生として様々なことをやってみたいと感じたのがきっかけです。

小学校を選んだ理由は何ですか?

もともと所属していた学科が初等教育学専攻だったということも理由の1つです。ただ、それ以上に小学校は教科担任制ではなくクラス担任制であることを魅力に感じていました。クラスの子どもたちと生活を共にしながら過ごしていくことで、勉強だけではなく、生活の中でも児童一人ひとりの様子を知りながら授業を作っていけるところに惹かれ、小学校を選びました。

学校の先生という職業を選んだのはなぜですか?

一番子どもと近いところで教育に携わることができるのは学校の先生だと感じているからです。学習塾などよりも、学校にはそれぞれの子どもたちのよさを活かす場がたくさんあるのではないかと考えた点も決め手の1つです。

どのような対策から始めましたか?

初めは「教員採用試験に合格しなくては」という気持ちはあまりありませんでした。それよりは、自分の中で、「どのような先生になりたいか」という教育観を作ることから始めました。その過程で、学校の校内研究会に参加して授業を見学したり、授業をする先生と話したりすることで、自分の中のよりよい先生像を作ることに専念しました。

3 志望理由書について

対策にあたって意識したことは何ですか?

自分が一番大事にしている教育観について考えるようにしていました。具体的には、「なぜ先生になりたいのか」、「どのような授業をしたいのか」、「子どもはどのような存在なのか」ということを普段から考えることが大事だと思います。そのようなことを考えておけば、志望理由書で特別な対策は必要ないと思います。

他に志望理由書で対策すべき点としては、「字数制限の中でどのように自分の伝えたいことを伝えられるか」という点です。その確認のため、書いた志望理由書を他の方に見てもらうようにしました。

アドバイスを一言お願いします。

「自分の考えが相手に伝わる文章かどうか」ということは他の方に読んでもらわないと分からないので、教職支援センターや友達などに見てもらうことは重要だと思います。

4 一般教養について

どのような対策から始めましたか?

具体的な対策を始めたのは大学院1年の5月からでした。勉強できる期間が2か月と限られていたこともあり、効率よく勉強するために過去問から解き始めました。過去問を解いたときにできなかった部分を参考書で勉強するようにしていました。

一般教養は範囲が広いこともあり、あまり時間をかけませんでした。ただ、過去問を解き傾向を把握することで、頻出部分を重点的に勉強するようにしました。

過去問以外にはどのような対策をしましたか?

東京アカデミーから出版されている『セサミノート』を使っていました。分野別に分かれているので、過去問でできなかった範囲の穴埋めをしました。

5 教職教養について

どのような対策から始めましたか?

具体的な対策を始めたのは大学院1年の5月からでした。一般教養と同じように、効率よく勉強するために過去問から解き始めました。

教職教養は、一般教養と異なり出題範囲が狭いこともあり、対策をした分だけ点数が伸びると思います。そのため、教職教養は重点的に勉強しました。参考書として使っていた『セサミノート』には単元ごとに重要度が書いてあったため、重要度の高い範囲を解くために過去問と併用していました。

アドバイスを一言お願いします。

教職教養は対策をした分だけ点数が伸びるので、もっと早めに対策しておけばよかったと感じています。ですから、教職教養は早めに対策するために優先順位を高めに設定しておいた方がよいと思います。

6 専門教養について

どのような対策から始めましたか?

具体的な対策を始めたのは大学院1年の5月からでした。一般教養や教職教養と同じように、効率よく勉強するために過去問から解き始めました。

専門教養は、簡単な分野と難しい分野がどちらもあるのが特徴です。神奈川県の小学校免許の場合、全教科が出題されるのですが、主要教科は一般教養と同じように対策のしようがなかったので、学習指導要領の内容について出題される副教科の対策に時間を使いました。対策に時間がかかる教科に時間を使うことができたので、過去問から解き始めてよかったと感じています。

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8 編集後記

限られた時間の中で対策するためには、過去問を参考に傾向をつかんで勉強することが大切であるということを実感しました。
(文責・編集:EDUPEDIA編集部 安藝 航)

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