児童のモチベーションを高める授業開き(英語)

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目次

1.1 はじめに

本記事は、「第一回学級づくり改革セミナー 全国大会」にて行われた現役の中高英語科教師の方の講演録です。小学校外国語活動を中高英語科教師の視点でどのような指導が可能なのかを講演を通して教えてくださいました。

平成23年度から、小学校5・6年生では外国語活動が必修となりました。ほとんどの児童にとっては、初めて英語に触れ合う機会となるでしょう。そのため、世間の注目も期待も大きいはずです。しかし、英語の授業が初めてなのは何も児童だけではなく先生にとっても同じです。ですから、「とは言っても、どのように授業を展開していけば良いのだろう?」と毎日試行錯誤している先生もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、児童のモチベーションを高める授業を行っていけるよう、授業導入時に生徒のやる気を引き出すゲーム、生徒に覚えさせたい表現、そしてALTとスムーズに意思疎通を行うための例文集を紹介します。

How to start a class

授業をどう始めるかは、児童の興味をひけるかどうかという点でとても大切です。ここでは ”Hello Song” という英語の歌で始めてみましょう。

Hi! Let’s sing a song to start our English class!

(歌始まり)

Hello! Hello! Hello! How are you?

I’m fine. I’m fine. I hope that you are, too!

(歌終わり)

OK. Today, I have three questions for you!

(様々な人物の写真を見せながら)

What’s his name? / What’s her name?

—His name is ○○○. / Her name is ×××.

(いくつか繰り返した後で)

Then, first question. What is my name?

→授業者の名前を4択で出題。外国人の名前を混ぜておくと盛り上がる。

(次の出題。様々な人物の写真を見せながら)

How old is he? / How old is she?

Then, second question. How old am I?→4択が良い

(最後の出題。様々な人物の写真を見せながら)

Where is he from? / Where is she from?

→海外の人物を加えると、海外に対する興味・関心を深めるきっかけになる。

Then, where am I from?

→問題の途中では、Do you really think so? など相手に聞き返すなどして自然な会話行うようにする。

Let’s have fun playing a game!

OK. Now, let’s play a game!

Make a big circle, please.

(ボールを回し始める人を決める)

Acca bacca soda cracker,

Acca bacca boo.

Acca bacca soda cracker,

Out goes YOU!

(上記4文は英語圏の言葉遊びです。)

(指で方向を示しながら)

OK. I give you this ball. This ball goes this way.

From now on, I’m going to sing a song “Hello, hello, what’s your name?”

When the music starts, the ball starts, too.

When the music stops, the ball stops, too.

The person who has this ball must say “My name is ○○○.

Very easy game. Let’s try!

(何度かの指名の後でボールを加える。色または大きさを変えると良い)

OK. I give you new ball. The person who has this new ball must say “What’s your name?”

学習におけるmotivationについて

以上のように、歌やゲームを使って授業開きを行うことは、児童のモチベーションを高めるという意味で大変重要です。

「興味・関心」と「驚き・知的好奇心」、「成就感・達成感」。これら3つの要素が全て重なり合った際に児童のモチベーションは生まれます。

例えば 様々な人物の写真を見せますが、この際児童の間で人気のある海外の有名人の写真などを選んでみましょう。海外の文化や様子などについての興味・関心を引き出し、語学学習における大きなモチベーションになります。

また【Let’s have fun playing a game!】においては、ゲーム中に他の児童との簡単な対話を成立させることで、成就感や達成感を得る事が出来るでしょう。

授業開きの段階でこのような様々な工夫を施すことで、児童のモチベーションを引き出すことが出来、スムーズに学習に入って行けるのではないでしょうか。

Classroom English

(出典: http://bit.ly/Nc3dod

英語に慣れ親しむためには「繰り返し」が大切です。授業内で使える簡単な英語表現をご紹介します。授業を進める過程で積極的に使用しましょう。

Communicate smoothly with ALT

自然な英語の使い方を示す、あるいは正しい発音を児童が聴く機会を作る点で、ALTの存在はとても大きいです。しかし、英語話者であるALTとの意思疎通に戸惑う場面も少なくないでしょう。

ALTとのコミュニケーションをスムーズにし、英語の授業を更に充実したものにするために、例文集を紹介します。シチュエーションに応じてどんどん活用しましょう。

編集後記

外国語活動は新たに導入されました。「どうやって子供たちの興味を英語に惹き付けようか」、「ALTとはどのように意思疎通を図っていこうか」。このように授業作りにおいて困惑する先生も少なくないでしょう。

この記事で紹介した実践内容は、そのまますぐに使えるものです。授業作りの際に役立たせてください。

(文責・編集:EDUPEDIA編集部 陣内萌)

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