江戸東京博物館見学のポイント ―社会科見学をより充実させるために―(はなまるサポート)

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧の実践を転載しています。
実践の続き(無料)をご覧になりたい方は最下部のURLからお願いします。

2 江戸東京博物館見学のポイント

導入

わたくしは江戸東京博物館で常設展のボランティアガイドをしています。様々な来館者の中で、小中学生の来館者はとても多く感じます。それは、多くの学校で社会科見学先として活用しているということです。小学生の見学はおもに6年生です。昨年末、社会科見学の実踏にいらした都内のO先生のガイドをしたことがあります。その先生は、もちろん6年生の担任の先生で、日々の仕事の忙しい中で時間をつくり、少しでも自分自身が展示内容について知りたいという思いでいらしたのです。トイレの場所やお弁当を食べる場所だけ見て実踏を終える先生方が多い中、展示内容を自分の目で確かめ、そのことを学習や見学の計画に生かしたいという意欲的な先生に出会いとてもうれしく思い、一所懸命にご案内しました。特に、6年生の教科書の内容と結びつくところを中心に案内しました。

今回は、わたくしがO先生に案内した展示物の中からいくつかを紹介しようと思います。6年生にちょっと立ち止まって見てほしいところでもあります。夏休みの期間中に江戸東京博物館を実踏しようと考えている先生方の少しでもお役に立てばと思います。

初めに

ほとんどの学校は、バスできますが、JRまたは都営大江戸線で来る学校もあります。博物館に着くと、初めに3階の広場で子どもたちを集合させ、諸注意等々をします。トイレも済ますといいですね。当日3階窓口の係の方から子どもたちに伝える内容を知らされますので、それらをしっかりと子どもたちに伝えてください。博物館は学習の場ですが、公共のマナーを学び実践する場でもあります。よいマナーで内容の濃い見学ができるとよいと思います。


6階で注目すべきは

入口に入ると、実物大の日本橋が目の前に現れます。よく橋の手前で子どもたちを集め、最後の注意をしている学校を見かけますが、気持ちは分かりますが、そこではできません。諸注意はくれぐれも3階の広場でしておくこと。入口を入ったらすでに学習が始まっていると思ってください。橋の向こうのフロアーにある、模型と屏風はいずれも江戸初期を伝えるものです。江戸時代は265年もあります。子どもたちには、6階の模型や屏風は、3代将軍家光の頃の江戸の様子と話してください。

 

橋を渡ると、寛永の町割り<写真①>、寛永の大名(越前福井藩主松平忠昌)の上屋敷<写真②>、寛永の町人地<写真③>の大型模型があります。一番驚くべきは、写真②の松平忠昌邸と、写真③の寛永の町人地は同じ縮尺で作り同じ面積だそうです。大名屋敷がいかに広かったが想像できます。

武家地と町人地の住み分け、身分による服装の違い等々、教科書に「身分制度」という言葉が出てきますが、この三つの展示はそのことを具体的に知る手立てになると思います。これらの他に江戸城本丸御殿の一部の模型があります。幕府がこのような場所で政治を行っていたことが分かります。

江戸東京博物館には、たくさんの収蔵物があります。展示されているものはその中のほんのわずかです。展示室に入ると、実物大の大型模型や、触れることのできる体験型模型、貴重な資料の実物やレプリカが子どもたちを迎えてくれます。

江戸図屏風

ほとんどの教科書、資料集で資料として使われている江戸図屏風です。本物は、千葉県佐倉の国立歴史民俗博物館にあります。江戸東京博物館にあるのは、レプリカです。教科書に使われているのは、江戸城の部分と日本橋辺りのほんの一部ですが、博物館に来れば、6曲1双の屏風の全体を見ることができます。およそ、品川の海から始まって、増上寺、愛宕山、新橋、江戸城、日本橋、神田川、浅草、王子、板橋、埼玉県の川越、鴻巣辺りまで描かれています。まだ、幕府が開かれたから約50年しかたたない江戸がずい分繁栄している様子が分かります。家光も屏風のところどころに登場しています。私が説明をしたほとんどの先生方は、気に留めて見るのは初めてで、少し説明を加えてあげるとびっくりして、子どもたちに伝えなくてはと一生懸命見ています。

家康は、1590年に関東を与えられ、それから着々とまちづくりをして、3代かけて立派な江戸のまちをつくりました。その様子を、ぜひ、6階の展示物から読み取ってほしいと思います。

6階は、とにかく武家の展示物が中心です。実際にはもっとたくさんの展示物について説明しますが、きりがないので、ここではこれくらいにしておきます。

実践の続き

続きは以下のURLよりご覧下さい。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2013/7/4/1.php

3 実践者紹介

初等教育研究所 加藤 良子 

元公立小学校教諭、23年3月末で退職。
38年間に4区5校で勤務する。各区で社会科部に所属。地域教材を開発して、各学校で実践してきた。
趣味は、江戸の歴史や文化に親しむこと。月に数回、江戸東京博物館で展示ガイドボランティアをしている。

4 サービス紹介

教育同人社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしています。また、不明点や疑問点などを無料で相談できます。
http://www.djn.co.jp/support/

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 藤井友香里)

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