小学4年生新出漢字の読みが全部入った文章【教材】

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目次

1 すらすらと読めるように

小学校6年生の新出漢字がすべて入った文章を作ってみました。これがすらすらと読めるようになれば、力がついてきたという事になりますね。まで段落を打っていますので、段落ごとに合格をあげるのもいいかもしれません。漢字の習得が遅れている子どもや帰国子女、外国籍で漢字を習得できていない子どもに有効だと思います。

シリーズとして、アップしています。他学年の文章もよろしければお使いください。

小学1年生新出漢字の読みが全部入った文章【教材】

小学2年生新出漢字の読みが全部入った文章【教材】

小学3年生新出漢字の読みが全部入った文章【教材】

小学4年生新出漢字の読みが全部入った文章【教材】

小学5年生新出漢字の読みが全部入った文章【教材】

小学6年生新出漢字の読みが全部入った文章【教材】

1~6年までの【教材】はここ↓↓↓からzipファイルで一括ダウンロードできます。中身は下記の文章等のワード版で、ルビ付きのファイルも含まれています。

新出漢字の読みが全部入った文章2023

漢字については、

少ない時間で適格な補習を~「補習」落ちこぼしをどうするか(2)

漢字学習~小学校で落ちこぼさないように!

等で詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

クラスの子ども全員にこれを全部読ませる必要は全くありません。そんなことをやり始めると、たいへんな作業になってしまいます。漢字の書き取りをチェックして、どうしてもできない子どもにまず読みをさせるという場合に活用するといいと思います。

どうせ読ませるなら、もう少し高尚で格調の高い文章を書きたかったのですが、181文字全部を入れて美しい文章を書くことはけっこう難しかったです。写真やイラストなどを添えてプリントアウトし、読ませてあげて下さい。読み変えの漢字もありますので、是非どなたか、これとはまた違った、内容のものを作って下さると有難いです。
4年生では2020年から47都道府県の漢字を教えるようになっています。これに関しては別口で、位置情報や各県の特徴も覚えさせながら学習した方がよいように思いますので、下記リンクとそこからさらに伸びていくリンクを辿ってみて下さい。

繰り返し 県名・県庁所在地名テスト【教材】

2 食べ物の話

①【おいしい国】
日本は本当に食べ物のおいしい国です。自然にめぐまれ、季節ごとのおいしい食べ物を楽しむことができます。周りを海にかこまれているため漁業もさかんで、新せんな魚も食べられます。秋に、とれたてのサンマを塩焼きにするなど、簡単(かんたん)だけれどおいしい魚料理がいっぱいです。日本の周りには浅い海と深い海の両方があり、様々な種類の魚がとれます。

②【長い歴史】
日本料理には長い歴史(れきし)があり、見た目も美しく芸術(げいじゅつ)的で、健康に良いと言われるものも多いです。日本料理は外国人にも愛され、コンクールで賞(しょう)をもらうことも多いです。外国からのお客さんは、日本料理店に案内してあげるとよろこんでくれると思います。ゆずや松たけなど、和食にはほのかな香りを楽しむ食材も多いです。

③【外国人が好きな和食】
和食で世界的に知られているのは「すし」です。私は、外国から来たお客さんに家で散らしずしを作ってよろこんでもらえて、大成功でした。初めて食べたそうで、無理して食べてくれたのではと、心配でしたが、イクラ以外はとてもおいしかったそうです。英語でも、すしはsusiと言うそうです。外国人が好きな日本の食べ物で投票すると、たいていおすしが一位になります。次に来た時には、天ぷらを作ってあげることを約束しました。外国人には好まれているのに、最近の日本人は和食を食べることがへっているようです。すばらしい伝統(でんとう)は、子孫に伝えていきたいですね。

④【めずらしい食材】
日本料理では、お祝いの食材も多く、たらの芽や数の子など、ふだんは食べないものが正月などの特別な日の料理に使われています。黒豆に金のこなを付けた料理などもあります。また、日本の食材には、レンコンやゴボウ、松の実など、「健康によい、病気が治る」と言われるものもたくさんあります。
今の日本では牛や豚やニワトリの肉を食べることが多いですが、昔は鹿や馬、熊などの肉も食べていたそうで、今でも食べられるそうです。

⑤【チーズ】
食に関する日本人の工夫はすばらしく、改良を重ねて新しい食品を作ってきました。今から1200年以上前の人が付けていた日記にチーズのような物を食べていたことが書かれているそうです。

⑥【豆】
豆を加工した和食の食品もすぐれており、みそ、しょうゆ、きなこ、豆ふなどたくさんの種類を挙げることができます。あるフランス人は、豆ふをヨーグルトを固めたものだと思っていたそうです。

⑦【料理学校】
日本の料理人は、技術(ぎじゅつ)やマナーなどについてきびしい訓練を受けています。ある料理学校ではむずかしい試験に合格(ごうかく)した生徒だけが、卒業できるそうです。だしのとりかたから始まり、料理辞典に書いてあることをどんどん覚えさせられるそうです。「かざり切り」と言って、包丁で野菜を花や葉っぱの形に美しく切る料理も身につけます。骨(ほね)の折れる作業を根気よく続けられるのは日本人のすばらしいところです。「完全」を求める日本人の国民性(せい)でしょう。

⑧【きびしい管理】
その料理学校では衛生(えいせい)管理もしっかりと教えられるそうです。法りつを守らないお店は厚生(こうせい)労働省や役所の衛生(えいせい)管理課に営業停止(えいぎょうていし)を命令されます。例えば、店の不注意で食中毒(しょくちゅうどく)を出した店が営業停止になりました。お店の名前や社長の氏名が新聞で公表され、悪い意味で有名になってしまいました。お客の信用を失わないよう、清けつにすることに気をつかっています。

⑨【食のマナー】
日本には食べる時のマナーもたくさんあります。静かに食事をすることは当然のマナーです。「はいぜん」では、主食(ごはん)を左側に置き、副食(おかず)を右側に置くという決まりになっています。食器の持ち方、はしの使い方。同じおかずを連続で食べないで、順番に、いろいろなものを食べることもマナーのひとつです。食後すぐねることも、運動することも、入浴することも、良くないと言われています。

⑩【食のイベント】
食べることが好きな日本人は北海道から沖縄まで、全国各地でグルメイベントを開いています。大阪城の公園で開かれていたグルメフェスには全国からたくさんの食べ物のお店が集まります。直径10mのおこのみ焼きを作るイベントもありました。たくさんのお店が共同して、ラーメン博らん会のイベントを開いていたこともあります。時々、そんなイベントに総理(そうり)大臣や県知事が出席して、積極的にせん伝をしているすがたも見られます。

⑪【B級グルメ】
B級グルメグランプリといって、それほどごうかではないけれど、各地方の名物になっている食べ物で日本一を競い合う大会があります。昨年、優勝(ゆうしょう)に選ばれた街にはどっと観光客がふえたそうです。旅行の記念に、B級グルメを食べて帰る人が多くなっているそうです。そのため、参加を希望する街がふえているそうです。店先には色とりどりの旗が立ちならび、お祭りのような風景が心に残っています。司会者が発表する勝負の結果に泣いたり笑ったり、にぎやかなイベントです。

⑫【大都市】
東京都や大阪府などの大都市には、数え切れないくらいの飲食店があり、日本人が「食」を楽しんでいる様子がうかがえます。

⑬【不思議な食べ物】
外国人には不思議に思われる変わった食べ物もあります。中国人がハチの巣を料理して食べるのには日本人はおどろきますが、日本人が納豆(なっとう)や梅ぼしを食べるのは外国人は信じられないと言います。納豆や梅干しのおいしさは、説明するのがむずかしいですね。フグは毒(どく)を持っている魚ですが、あぶなくても食べたいと言う日本人は多いです。勇気があるというか、何でも食べ物として利用する所はすごいです。

⑭【食糧不足1】
こんな日本も昔は食べ物が不足していました。原始時代のご先祖(せんぞ)様は海をわたり、山をこえて日本列島を食糧(しょくりょう)を求めて移(い)動した時期もあったでしょう。
米のご飯を食べることができず、麦やひえやあわといったものを主食にしていたまずしい時代もありました。食べ物は大切で、なべの底に残った米つぶを一つぶも残さず食べるのがふつうでした。村の人々は食べ物を作ることを協力してがんばっていかないと生きてはいけません。長い雨、または日照りが続くなど、天候がおかしくなった年には作物がとれず、たくさんの人が栄養不足で命を落としたそうです。米がお金のかわりであった時代もあり、倉庫を建てて米をためている金持ちの家が、おなかがへった人たちにおそわれるような事件もありました。

⑮【食糧不足2】
特に東北地方は冷害と言って、夏の気温がずっと低い年がありました。作物が育たなくて、たいへんなことになったそうです。生きるためには虫や木の根まで食べたという記録も残っているそうです。昭和の時代になっても、食べ物のことで借金をして、返せずにこまったそうです。食べ物でこまらない生活をすることが、昔の人の願いでした。電灯もない時代、食べ物がなくて体が弱り、寒さにふるえながら夜中に身をよせあう家族の事をそうぞうしてみてください。

⑯【戦争】
太平洋戦争がはげしくなった時代も食糧が不足しました。戦争でころし合い、食糧不足でさらに人が死にました。戦いに負け続けはじめると、お米さえ手に入らなくなってきたので、「ぜいたくは敵(てき)だ」と唱えさせられました。戦争で親をなくした子ども達がおなかをすかして食べ物をどろぼうして、警(けい)察官につかまえられることもありました。外国へ行った軍隊が敵に敗れた末に、兵隊さんたちが熱帯の島のジャングルに取り残されて飢(う)え死にするような事件(じけん)も起ったそうです。戦後もまずしいくらしが続き、給食は栄養不足の児童をすくうために始まったと言われています。

⑰【食料の輸入】
今の時代でも、一億人以上の人を満足させるのはたいへんです。日本は数兆円の食料を毎年、外国から輸入しています。輸入量は年々ふえてきており、船や飛行機で大量の貨物が運ばれてきます。いたみやすい野菜でも、飛行機で運べばだいじょうぶです。
あまり輸入にたよっていては、世界的な食糧不足になった時や外国と仲が悪くなった時にこまります。周辺の国々とは仲良くしておくことが必要です。望遠鏡で近くの星を観察(かんさつ)しても、食糧を生産できるような星はなさそうで、地球上で食べ物を作るしかありません。「衣食住」と言われるように、食べ物は人間が生きていくために欠かせないものです。食べ物が手に入らず、ねだんが上がるのもこまります。店に千円札を持って行ってもおにぎりが1つしか買えないような世の中になったらたいへんです。そうなるとお金など、ただ「○○円」と印刷された紙切れと同じです。

⑱【農業の問題】
ですから、自分の国で生産する量をふやすように努力する必要があります。そのためには、農業の労働者をふやすことが求められています。日本の農家は老人が多くなってしまって、未来の農村は心配されています。人口の少ない郡部・町・村の農家では、若い人がいないために生活ができないくらいにさびれてしまって問題となっています。

⑲【日本の農業】
アメリカや中国の大陸の広い牧場で育てられた牛の肉や大きな麦畑で大きな機械を使って作られた麦などは日本産とくらべてかなり安くて、外国の作物を買った方がとくです。日本の農家は、ねだんの差では負けてしまうので、品質(しつ)の良い作物を作ることも目標にがんばっています。世界で生産される食べの物のうち、3分の1がすてられているというレポートもあります。みなさんも食べ物を大切にすること、あるいは「日本の食」について、いろいろと調べ、考えてみてください。

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