カメラと探検~探して、伝える、ぼくらの宝!~(ESD環境教育プログラム・北海道)

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目次

1 はじめに

この実践は環境省「平成26年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。

カメラと探検~探して、伝える、ぼくらの宝!~89-1.pdf

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 多様性…人々は時代により、様々な形で身近な自然を営みの中で利用しており、その関わり方や価値づけは多様です。
  • 有限性…身近な自然は地域の人やものとの関わりの中で変化しており、失われてしまったものもあります。
  • 連携性…地域の自然を活用しながら保全していくには、 様々な人々が協力して取り組む必要があります。

ESD視点で育みたい能力・態度 

【関連】つながりを尊重する態度

写真の撮影や鑑賞、地域の人たちとの交流を通じて自分の気持ちを表現し、収集した情報を他者と共有、活用します

【伝達】コミュニケーションを行う力

北国の身近な自然と人々の生活や文化、歴史との関わり合いを学び、地域の自然環境と人との関わりを理解します

プログラムの目標

  1. 地域の自然環境を未来に受け継いでいく
  2. 身近な自然から自分が大切にしたいものを見つけ、表現し、共有することを通じて、地域の自然環境と人の関わりを大切にする態度を養う

プログラムの概要

北国の身近な自然の豊かさや、そうした自然が人々の営みと多様な関わりを持っていることを、過去の写真や地域の人々の話などを通じて理解します。そして実際に、身近にある地域の自然を探検・撮影し、写真や撮影した思いを他の児童と共有するなかで、地域の大切なものについて考えます。撮影した写真を用いて、地域の人々や未来の世代に向けて、自分たちの残したいものを地域の宝として発信・共有します。さらに、本プログラムでは写真撮影に必要な能力や、「記録として残る」という写真そのものの特性を効果的に活用して、観察力・表現力・伝達力・受信力を育みます。加えて、プログラム全体を保護者や地縁団体、市民団体等と交流、協働して取り組むことで、自分たち自身が地域の伝承者になれることに気づくよう促します。

学習指導要領との関連

  • 小学校3,4年 国語
  • 小学校3,4年 社会
  • 小学校3,4年 理科
  • 小学校3,4年 総合的な学習の時間

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全12時間)

  • プログラムのダウンロードはこちらから

カメラと探検~探して、伝える、ぼくらの宝!~89-1.pdf

引用元

4 編集後記

写真を撮り探検する中で、自分たちのまわりにある自然の大切さを考え、整理し、周りの児童と共有していくという非常に魅力的なプログラムです。地域の人々との交流の中での気づきの要素に加えて、地域の人々に対して自分たちの考えを発表する、という児童の主体的な学びが不可欠なプログラムになっていると思います。このプログラムを通じて、児童は自分の頭で考えて、周りの意見を聞いてさらに自分の考えを高めて、それを人に分かりやすく伝えるというとても重要な能力が鍛えられるでしょう。色々な形で応用が可能なプログラムだと思いますので、ぜひ参考になさってみてください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 新井 理志)

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