小学2年生「かさ」学習

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1L=1000mLの 1=1000の関係が、理解出来ないときの指導法

小学2年生で始めて習う「かさ」の勉強。この時期まだ「九九」も「分数」も「倍数」も習っていません。ある小学校の2年生担任先生と意見交換しましたが、ハッキリと言われました。1=1000になる説明はしていません。丸暗記指導です。と。

違う機会で、違う小学校で数人の教諭にも、それとなくお尋ねしましたが、同じような答えが返ってきました。この内容の指導は相当難しいのかなと、その時は思いました。

私は「丸暗記指導」は、何が何でもとは申しませんが、極力避けて欲しいと思っています。すべての学習は、すべての学年に応じた「説明」は付くものと確信しています。そこで、東京地区ではどうだろうかと、孫が住む国立市の事情を聞いてみました。小学2年生の孫は、1L=1000mLと即座に答えました。すかさず「説明はできるかな」と聞き返すと、難しかったのかいつの間にか電話口にはおりませんでした。

次に、5年生の孫娘にも又、電話をかけなおして同じ事を尋ねました。学校では 1L=1000mLと習ったけれど、どう説明するかは習っていないと、これまたハッキリと否定されたのです。

こうしたことで、この件に関してハッキリと傾向が理解できたのです。ならば、
自分で指導法を見つけようと2~3日かかりましたが、次の手順で準備をしました。

段ボールと1cmめもりの厚紙を用意して、1辺10cmと1辺1cmの立方体を作ってみました。(後日、元校長先生にお見せすると驚いておられました)
1Lの大きさと1mLの大きさの差に、意外感があったのです。子供たちならなおさらだと思います。

1mLのmはミリと言って「接頭辞」です。Lは、この単位の「基準」です。
どんな単位でもそうなんですが、接頭辞+基準が「単位になっていく」のです。
小学2年生には、難しいので、違う学年で教えたいと思います。!少しばかり話がそれました。

1mLの立方体を基準として、1Lの底面に並べていきますと、1列目には1mLの立方体が10個並びます。底面を1cmの幅で区切りますと10列できます。
1列で10個並びますので、10・20・30……と読んでいきますと、底面全部で100個並びます。これがデシで1dL=100mLになります。次に高さも10段ありますので、底面1段あたり100個と理解しているので、100・200・300・400と10段全部読み終わると、その数は、1000個(1000mL)と分かり、1L=1000mLと分かります

このようにして、かけ算を使うことなく、分数も倍数も使わずに、小学2年生に
1=1000の意味を知ってもらえた指導法という事です。この指導法が使えるならば嬉しく思います。

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