教採体験談インタビュー 第7弾(東京都・小学校) その1

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目次

1 はじめに

第7弾の今回は、早稲田大学在学中に教員採用試験に合格された方に、教員採用試験の試験対策方法や、アドバイスについてお話を伺いました!

その1では、先生になることを決意した動機や、教職教養などについてお聞きしました。その2では面接対策や集団討論についてお聞きしています。併せてこちらの記事もご覧ください。
教採体験談インタビュー 第7弾(東京都・小学校) その2

2 小学校免許について

先生になろうと思ったきっかけは何ですか?

小学生の頃から漠然と小学校の先生に対して憧れを持っていました。中学生と高校生のときは「絶対先生になりたい」という気持ちはそこまでありませんでしたが、大学に入って教育学部で授業を受けるうちに、先生になるための勉強が楽しくなっていったことを覚えています。小学校で学習支援をするボランティアの活動に参加したことを通して、子ども達と触れ合う楽しさを感じました。また、先生方が生き生きとして働いている様子に憧れました。大学3年生のときに教育実習に行って実際に先生の仕事を経験をしてみて、楽しいなと思えたので本格的に先生を目指しました。

小学校を選んだ理由は何ですか?

子どもが好きだったからです。担任の先生が全教科を教え、1日中子どもと関わることが楽しそうだと感じ、小学校の先生を目指しました。子どもの生活指導や人格形成に関わることができるのも魅力の1つです。

3 教職教養について

どのような対策から始めましたか?

教職教養に関しては、大学の授業で扱った程度で知識がなかったので、『らくらくマスター』や『セサミノート』を使って勉強していました。これらは大学3年生の11月ぐらいから使い始めましたが、ずっとモチベーションが維持できたわけではないので、集中して取り組んでいたのは大学3年生の3月あたりからです。教職教養は覚えることが多いので、暗記が苦手は人は大学3年生の冬ぐらいからコツコツと勉強するとよいと思います。

対策にあたって意識したことは何ですか?

教職教養は、大きく分けて教育原理、教育史、教育心理、教育法規の4つに分かれています。すべての範囲がまんべんなく出題されるからこそ、勉強する順番に優先順位をつけたほうがよいと思います。私の場合、自分が覚えやすいところは後回しにしていました。例えば、興味がなかったこともあり覚えにくかった教育史と教育法規は先にやるようにしていました。

過去問の使用方法を教えてください。

1次試験が大学4年生の7月中旬だったので、4月から過去問を解き始めていました。初めは4割程度しか点数がとれなかったので危機感をおぼえましたが、直前期まで5年分の過去問を1週間に1年分のペースで繰り返し解いたことで、最終的には8割程度とれるようになっていました。過去問を解く際は、時間内に終わらせることを意識するために、時間を計るようにしていました。

また、見直しをするときに自分がどの分野で間違えているかを確認して、参考書でその分野を重点的に解くようにしていました。本番は過去問と似た問題が出題されることも多いので、丁寧に見直すようにしていました。

アドバイスを一言お願いします。

私は試験対策の際に、地域に合わせた教育委員会施策大綱を確認して、どのような教育を行っているかを確認しました。実際の試験でも、その内容から何題か出題されました。自分の受ける科目の学習指導要領を見ておくことが大事だと思います。

4 専門教養について

どのような対策から始めましたか?

私は中学受験をしたことがあったのに加えて、個別指導のアルバイトで小学生に指導していたため、ほとんど勉強しなくても7割程度点数が取れていました。主に小学校免許の場合なら中学生レベルの知識があれば点数が取れます。教職教養とは異なり、いきなり過去問を解いても点数が取れるため、過去問を解いて自分の苦手な単元や形式を知るために、『セサミノート』を用いて復習しました。

対策にあたって意識したことは何ですか?

覚えないと解けない内容として、学習指導要領からの出題があります。「何年生でこの単元をやるのか」という細かい内容も出題されるので、その学年で習う単元と教科目標を覚えるようにしました。

やっておけばよかったことは何ですか?

音楽や体育や図工はあまり出題されないだろう、と考えてあまり対策をしていませんでした。しかし、実際の試験では出題されたので、将来先生になるときに役立つ知識だと割り切ってもう少し対策しておけばよかったと思います。

5 面接対策について

どのような対策から始めましたか?

私の大学は教職指導が手厚く、指導室の先生が、どのような対策をすればよいのか教えてくださりました。例えば、「教員志望理由」・「その地域の教員を志望した理由」・「自分の長所」・「自分がこれまで力を入れて取り組んできたこと」は必ず聞かれる質問だと教わりました。面接で聞かれるであろう内容を一問一答形式でノートにまとめて、何を聞かれても答えられるようにしていました。

質問に対して説得力のある返答を考える際には、自分の経験をもとに話すとよいと思います。私の場合はボランティアに行ったり、塾のバイトをしたり、教育実習に行ったりしていて、子どもと関わる機会が多かったので、その経験を盛り込むようにしていました。

アドバイスを一言お願いします。

面接は大学4年生の8月後半に試験があったのですが、その前のお盆期間は毎日のように大学に行って面接の練習をしてもらいました。質問に対する答えを事前にノートに書いて用意していても、パッと答えられないと意味がないので、先生や家族に質問してもらうのが大事だと思います。その結果私は本番も堂々と話すことができました。

実際に聞かれた内容は何ですか?

以下の通りでした。
【面接票】

・教員志望理由

・多くの自治体がある中でもなぜ東京都を志望しているのか

・どのような先生を目指しているのか

・実際にそのような先生にあったことがあるか

・成果を上げた経験について

・実習先で学んだことについて

・実習で感じた自分の課題

【単元指導計画】

・ねらいを自分の言葉で

→ねらいを達成するための具体的な取り組み

・新学習指導要領で最も大切なことは何か

・主体的対話的で深い学びとはどのようなことか

→授業でどのように実践するか

・物語文で気持ちを読み取りにくい子に対してどのようにフォローするか

→発話の工夫・ロールプレイ

【場面指導】

・勉強が分からない、つまらないという子に対してどのように対応するか

→そのような子ばかりだった場合はどうするか

・授業中に奇声や大きな声で騒がしくなった場合はどうするか

・休み時間に1人で教室にいる子がいたらどうするか

・保護者から「うちの子がいじめられています」と言われたらどうするか

・塾に通っている子の親から、学校の学習は信頼出来ないと言われたらどうするか

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7 編集後記

一般教養に関しては、日ごろからの積み重ねで対策することができる部分が多いと感じました。そのため、余裕を持った対策をすることが、余裕をもって試験に挑むことにつながると感じました。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 安藝航)

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