教採体験談インタビュー 第9弾(千葉県・千葉市・中学校) その1

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目次

1 はじめに

第9弾の今回は、千葉県・千葉市の教員採用試験(中学校・国語)に合格された方に、教員採用試験の対策方法やアドバイスについてお話を伺いました。

その1では学校の先生を目指そうと思ったきっかけや筆記試験・集団討論の対策などについてお聞きしました。その2では模擬授業や面接についてお聞きしています。併せてこちらの記事もご覧ください。

教採体験談インタビュー 第9弾(千葉県・千葉市・中学校) その2

2 中学校免許について

学校の先生を目指したきっかけは何ですか?

私はもともと小学5・6年生のときの担任の先生に憧れていました。その先生は叱るときは叱り、褒めるときは褒めるような、メリハリのある先生でした。この先生を見ていて、子どもに向き合ってくれる先生だと子どもながらに感じ、それが学校の先生っていいなと思うきっかけとなりました。

中学校を選んだ理由は何ですか?

私が中学生になったとき、小学校の先生は体育や算数など全教科を教えなければならないので、大変だと気づき、中学校の先生になりたいと思いました。

また、私が大学生になってから、小中高生と関わる機会があったのですが、学校現場に入ったときに小学生は学習指導や生活指導において、難しさ、厳しさを感じました。中学生と高校生を比べたときに、高校生は先生の力を必要としなくても、ある程度自立していて、指導が必要ない部分もあると思いました。しかし、中学生と話していると多くの生徒は受験が初めてで、高校受験に向けての悩みがあったり、その先の進路について悩んでいたりすることが分かりました。小中高の現場を比べたうえで、中学生は自分一人では解決できないような悩みを持っているとすごく感じました。私はそのような中学生の力になれないかと思い、中学の先生を志望しました。

国語の先生を目指したきっかけは何ですか?

「どの教科を教えるのが楽しそうか」と考えたときに思いついたのが国語でした。また、言葉を教えることが教育において非常に重要だと考えていたので、国語科の先生を志望しました。

3 教員採用試験対策について

どんなことから始めましたか?

本格的に対策を始めようと思ったときに、まず予備校選びから始めました。予備校には3年の春休みになってから通い始めました。また、教育法規については大学の授業に組み込まれていました。そのため、対策を始める前でも、教育法規など教員採用試験に出る内容について全く知らないというわけではありませんでした。

志望理由書の対策はどのようにしましたか?

志望理由書とは自分がいかに先生になりたいかをアピールする場所です。小学生のころから学校の先生になりたいと温め続けてきた気持ちを決められた字数の中でまとめなければなりませんでした。自分のやりたいという気持ちだけでは、志望理由書を書くことはできなくて、自分が仕事に就くことで先生になりたいという気持ちがどのように社会に役立つのかという視点をもつことが必要だと予備校で学びました。

4 筆記試験について

どんな対策から始めましたか?

予備校のWEB講義の授業を見て、ざっくりとした知識を頭に入れました。また、教職教養の過去問にも着手しました。

過去問をやるにあたって意識したことは何ですか?

本番に近いかたちでやらないと意味がないと思ったので、時間を計って解きました。これくらいの難易度なのかと問題を解いていく中で認識し、その内容を頭の中に入れました。ひねった問題はあまりなかったので、実践練習のような感じで行いました。

筆記試験の対策でやっておいてよかったことは何ですか?

予備校に申し込み、勉強の仕方を学んだことと、自分なりにノートを作成し、まとめたことです。筆記試験の対策であれば、授業を聞き流して、テキストに書き込むというようなやり方でもよいと思います。しかし、私は講師の人が授業中に言っていたことを全部ノートにまとめるようにしていました。最初は少し大変でしたが、ノートに必要な情報をすべてまとめて、試験直前にそれだけを見て対策すればよいようにしました。授業の内容をノートにまとめていたのはよかったかもしれません。工夫したのは、大事なところだけ色を変えたりマーカーを引いたりして、一目で大事なところが分かるようにしたところです。

やっておけばよかったことは何ですか?

筆記試験では教職に関する試験と国語の専門知識に関する試験がありました。教職に関する試験に関してはかなり対策していたつもりでしたが、細かい「◯◯答申」などの部分はおざなりになっていました。試験を解いているときにつめが甘かったなと後悔しました。専門試験は国語に関するものでしたが、学生時代から得意だったということもあり、この対策に時間を割くよりも教職教養に時間を割きたいと思いました。そのため、国語の専門試験の対策はあまりしませんでした。しかし、試験本番を迎えると意外と難しくて驚き、焦ってしまったので、そこもきちんと対策すべきであったと感じました。

5 集団討論について

具体的に対策を始めたのはいつですか?

実践形式での練習を、筆記試験と並行して5月末からはじめました。具体的には予備校で6人1グループで行いました。面接官1人、受講生6人で議題に対して自由に話す流れでした。前もって、議題に対しての答えも考えていました。話し合うことが予想されるトピックをまとめたネタ帳も作りました。

対策にあたって意識していたことを教えてください。

対策を必要最小限で行うことです。リーダーシップをとると、自分の意見を考えて言うだけでなく、周りの意見を聞いてまとめていかなければなりません。そうなると負担が大きいので、自分の意見を言うことに集中するため、私はまとめ役にはできるだけならないようにしました。また、受け身にならないように、周りの人の意見を肯定しながらも違った意見を話すことを意識しました。

対策をしていてよかったことはありますか?

場数を踏むことが一番だと思います。自分の意見を述べるうえで、周りの雰囲気をつかむことも必要になるので、実践練習が特に大切です。予備校での実践練習は面接官役の方からアドバイスをもらえるので、そのアドバイスを次に活かすことが重要になってくると思います。

アドバイスは何かありますか?

周りの討論者の発言がヒントになることもあるので、あまり身構えすぎずに他の討論者の意見に耳を傾けるようにしましょう。協調性があるかどうかもみられているので、人の意見に関心を示しながら自分の意見を言うことができればよいと思います。たくさん言えばよいものではありません。焦らず発言することが一番大切です。

本番の議題はなんでしたか?

『教員の多忙化についてどう思いますか、またそれはどう対策すればよいですか』でした。
多忙化の事実を確認しながら討論しました。多忙化の原因として部活動を挙げた人や、学校運営に関する仕事がうまく分担ができていないということを挙げた人がいました。討論の結果、ワークライフバランスを改善していくのがよいという結論にたどり着きました。原因を1つにまとめようとはせず、ファシリテーターを中心に1つずつ原因に対して工夫や改善策を挙げていくような討論でした。

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7 編集後記

教員採用試験について詳しく知ることができました。これから教員採用試験を受験される方に役立てていただきたいです。(文責・EDUPEDIA編集部 千葉菜穂美)

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