1 はじめに
本記事は元・小学校教諭で現在大学非常勤講師(教職課程)でいらっしゃる滋賀のタカブーさんの実践を許可を得て紹介しています。
2 給食活動の手順
①給食当番ローテーションについて
- 生活班の1週間交代ローテーション
- 生活班から1名ずつ1週間交代ローテーション
- 名簿順で人数を決めて1週間交代ローテーション
大切なのは、みんな順番(公平に)経験させること。
週末に給食当番エプロンを持って帰らせ洗濯し、週明けに持って来させることに気をつけましょう。
②全員の準備
給食当番は、手洗いをして、マスク・三角巾・エプロンを着けさせる。
みんなは、机上を物をかたづけて手洗いをし、座って待つ(マスク着用の学校もある)(読書して待たせる学級も多い)(トレイを使わず、ナプキンを敷く所も)
③配膳の仕方
セルフサービス方式(自分でトレイを持って並び、給食を運ぶ)
デリバリー方式(係が給食を運んで配る)
(教室の中で移動する道順を決めておくと、ぶつかって給食をこぼすのが減る)
④給食当番の役割分担
- 給食ワゴンを取りに行く役(エプロンを早く来た子が行くことが多い)
- 盛りつけ役(ご飯やパン、お皿のおかず、お椀の汁物、牛乳、デザート)
- 配り役(デリバリー方式の場合、必要。セルフサービス方式では、必要ない)
- 給食ワゴンを返しに行く役(昼休みの途中になるので、公平に交代制)
⑤全体の流れ(デリバリー方式の場合)
1.班ごとに机を向かい合わせる。(当番は身支度をし、給食ワゴンを取りに行く)
2.配膳台をふいてから、食缶・食器を乗せる。(低学年では、食缶は先生が乗せる)
3.待っている子は、手を洗って、はしなどを用意し、読書をして待つ。
4.給食当番が給食を配膳する。
5.配膳が終わったら、先生が全員に配られているか必ず確認する。
6.日直が「いただきます」のあいさつをする。
7.まず、おかずを減らしてほしい子が並ぶ。「へらしてください。」
8.次に、おかずをふやしてほしい子が並ぶ。「ふやしてください。」
9.欠席者のデザートなどの分配。(例えば、同じ班内でじゃんけん。)
10.食べ終わったら、班で食器の種類ごとに重ねておく。
11.終了時刻が来たら日直が「ごちそうさま」のあいさつをする。
12.班ごとに食器を給食ワゴンに返す。上学年は個人でさせるクラスもある。
13.給食当番が配膳台をふいて、かたづける。台ふきんは、洗って、かわかす。
14.「お残し」の時刻を決めておき、給食当番が給食ワゴンを返しに行く。
15.ゴミ入れ袋も給食当番がかたづける。(くくって、ゴミ箱または配膳室へ)
- おかわりのルールを決めてあるので、学びましょう。
- 欠席した子のデザートなどの分配方法も決めてあるので、学びましょう。
- 各班をローテーションしつつ、子どもと共に食べることは指示を仰ぎましょう。
3 教室掃除の手順
①学級全員で自分の机・いすを後ろへ下げる。(給食のごちそうさまの後)
②ほうき担当(子ども2名と先生)が教室の前半分のスペースを掃く。(バケツに水をくみに行く子も)
③雑巾担当はバケツの水で雑巾をしぼって、教室の前半分の床をふく。
④掃除当番全員で机・いすを教室の前へ運ぶ。
⑤ほうき担当が教室の後ろ半分のスペースを掃く。(ゴミを集めて、ちりとりで)
⑥雑巾担当はバケツの水で雑巾をすすぎ、しぼり、教室の後ろ半分の床をふく。
⑦黒板担当は、黒板消しで黒板をきれいにし、チョークの粉の処理をする。
⑧雑巾担当は棚やロッカーなどをふく。
⑨机を元どおりに並べて、机の上をフキンでふく。
⑩ゴミを捨てに行く。バケツの水を捨てに行く。掃除道具をかたづける。
以下に注意すべき点をまとめます。
- 途中でバケツの水を1~2回きれいな水にかえる役も決めておくとよい。
- 大切なのは、掃除場所に応じたルールを子どもたちと確認しながら決めること。
- 役割分担は公平&能率的にローテーションを取り入れる。
- どの班がどの掃除場所をするか、一目でわかる回転板が一般的。
- 1週間で掃除場所を交代する時に、メンバーの半数だけが次の掃除場所に移動して、半数が今までの掃除場所に残る方法で、子ども同士の『掃除教え合い制度』を導入している学校もあります。どんなローテーションをしておられるのかを、学びましょう。
- 絶対に必要なのが、教師自身が率先してほうきではいて、雑巾がけもして、子どもたちの先頭に立って掃除をするという、お手本役をすることです。実習生も子どもと共に掃除をしながら、声かけをして、どんどん子どもをほめる時間にすることを意識しましょう。
4 「教育実習へ行く学生へ」シリーズについて
教育実習へ行く学生へ」はシリーズ記事です。
教育実習へ行く学生へ 給食活動・教室掃除の手順 | EDUPEDIA
教育実習へ行く学生へ 挨拶例文・持ち物リスト | EDUPEDIA
5 ☆教育実習 まとめ記事
小学館が運営する教育Webメディア「みんなの教育技術」にて、EDUPEDIAの教育実習記事から、実習の挨拶や持ち物、心構えなど、内容を厳選して紹介していただきました。こちらからご覧ください
→【まとめ】小学校教育実習の挨拶・お礼状・心がけ
6 出典
下記のブログから転載しています。
滋賀の「子どもと向き合う」親・保育士・教師の「始めの1歩」ミニプチ・ステップのすすめ
ブログトップページ
http://sg2takaboo.exblog.jp/
本記事の元記事
http://sg2takaboo.exblog.jp/24898592/
滋賀のタカブーさんが運営されている、保育・教育・子育て支援情報のブログです。とくに子どもの荒れ、くずれ、イジメ対策として教室の雰囲気、クラスの空気を変えようとチャレンジされている具体的事例や、教材に活用できそうな内容を紹介されています。ぜひご覧ください。
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