「昔のものとくらし」に向けた準備のポイント(はなまるサポート)

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。
実践の続き(無料)は最下部のURLからご覧ください。
また、以下より実践をPDFでダウンロードできます。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/12/4/plan.pdf

2 この単元の準備は早めにしよう!

3年生の3学期は、「くらしのうつりかわり」を学習します。東京都小学校社会科研究会の社会科指導計画では、
 1.昔のものとくらし(11時間)
 2.まちに残る昔と人々の願い(7時間)
の2つの小単元で構成されています。教科書や区市の副読本でも同じような進め方になっています。どちらの小単元でも、3学期になってからの準備では間に合わなかったりあわててしまったりすることが予想されます。それは、この単元では具体的に調べることが求められているからです。

例えば、昔の道具に実際に触れさせたいと考えた時、どこかに行って見学させるのか、保護者に呼び掛けて道具を集めるのか、どちらにしても事前の下調べや準備が必要です。その学校に来てすぐに3年生を受け持った場合は、特に早めに情報を入手しておく必要があります。

具体的な準備の仕方の例をお話しする前に、学習指導要領の内容を確認しておきます。

第3学年及び第4学年の目標と内容 2内容(5)

次のこととは、次の3つのことで、学習する際に調べる具体的な対象です。

(ア) 古くから残る暮らしにかかわる道具、それらを使っていたころの暮らしの様子 ・・・・ 「昔のものとくらし」

(イ) 地域の人々が受けついてきた文化財や年中行事 ・・・ 「まちに残る昔と人々の願い」

(ウ) 地域の発展に尽くした先人の具体的事例 ・・・・ 4年開発単元で

ここでは、(ア)を調べるにあたっての具体的な準備の仕方についてお話します。

3 具体的に調べるための準備の仕方

1.学校内で、事前リサーチが大切!

ある時、掃除用具が入っている倉庫で、七輪を発見したことがあります。七輪を借りようとしていた矢先でした。学校にあるものについて意外と分かっていないことを実感しました。そこで、自分の学校には、

  • この単元で活用できる道具があるのか
  • 何がどこにいくつあるのか
  • 活用できる状態かどうか

などを調べる必要があります。

また、学校にある道具類の確認と合わせて、前年度この単元ではどんな具体的な体験活動をしたかを、前年度の3年生担任に確かめることが必要です。

2.子どもたちへ —事前調べは冬休みの課題にしよう—

冬休みは、祖父母や親せきに会う機会が多くなります。子どもたちが、「両親が幼いころに使っていたものや生活の様子」さらに、「祖父母が若いころまではよく使われていたり見聞きしたりした道具や事柄」などの話を聞くチャンスです。話を聞くだけではなく、運がよければ実際に使われていたものに出会えるかも知れません。

そこで、冬休みの課題として、「昔の道具調べ」(ワークシートは準備する)を出しておくと、3学期は、子どもたちが調べてきたことをもとに、学習がスタートできます。

身近に聞ける親せき等がいない子どものためには、近隣の博物館や郷土資料館を必ず紹介して、どの子も課題ができるように配慮することが大切です。また、インターネットには、東京の博物館案内や、東京の歴史資料館、郷土資料館、歴史博物館の一覧表があります。各県や市でも同じだと思います。参考にするとよいでしょう。

3.保護者への呼びかけは年内に

洗濯板や、湯たんぽ、かつお節けずり器やうちわなど、保護者に呼び掛けると予想以上に様々な道具が集まります。もし、ちょっとしたコーナーをつくって子どもに見せたり触らせたりしたい計画があるときは、冬休み前の保護者会や学年便りで呼びかけてください。子どもを通してだとなかなか伝わりにくいです。なお、あまり貴重なものはお借りしないほうがよいでしょう。

さらに、実際に体験させる活動を計画する場合にも、保護者の協力が必要になる場合があります。私の経験では、2クラス以上の学校では、七輪を使ったり、かつお節をけずる体験をさせたりするときには、保護者の協力を呼びかけました。より安全に活動できるように計画することが大切です。道具の数と子どもの数から、具体的な活動をイメージして、何人の保護者にお願いすればよいか考えておくとよいと思います。

4.地域へのアプローチ

学校の近隣に、見学可能な施設のある場合は、3学期に子どもたちを連れて行き、話を聞いたり実物に触れたりする体験ができます。その場合も、必ず実踏に行ったりきちんと問い合わせをしたりして、事前の準備を十分してください。「ただ行けばよい」のではなく、そこでは
・何が学べるか
・どんな準備をしていけば見学の時間が充実するか
・見学したことをどのように次の学習につなげるか
などを考えてから実行するようにしてください。

学校での体験活動(七輪を使った餅焼き体験、洗濯板を使った洗濯体験、かつお節をけずる体験など)では、地域によっては、お年寄りが昔体験のお世話をしてくれるところもあるようです。また、子どもの身近にいるお年寄りや地域の方をゲストティチャーとして来ていただき、子どもの頃の生活の様子、(学校生活や遊び方)を聞いたり、洗濯体験を一緒にしたりする活動もあると聞きます。

実践の続き

続きは以下のURLよりご覧下さい。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/12/4/3.php

4 実践者紹介

加藤良子

元公立小学校教諭、23年3月末で退職。38年間に4区5校で勤務する。各区で社会科部に所属。地域教材を開発して、各学校で実践してきた。
趣味は、江戸の歴史や文化に親しむこと。月に数回、江戸東京博物館で展示ガイドボランティアをしている。

5 サービス紹介

教育同人社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしています。また、不明点や疑問点などを無料で相談できます。
http://www.djn.co.jp/support/

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 鈴木鷹志)

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