「クラス全員成功」という金字塔

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何からでも

「クラス全員成功」を達成したことがありますか?何でもいいです。「とび箱5段全員成功」「長縄連続飛び全員成功」「百マス計算3分以内全員成功」「高速読み音読1分500文字を全員成功」「逆上がり全員成功」「県名全部言えます全員成功」「クロール25m全員成功」「動物英語20匹発音全員成功」「二十跳び10回全員成功」「空き缶積み●個全員成功」「10日間連続給食完食全員『で』成功」「意地悪クイズ全員正解」・・・ナンセンスなものも含めて、全員ができるようになることはクラス全体の雰囲気を明るく、前向きにしてくれます。
達成した時には、オーバーに、ほめて、ほめて、ほめまくりましょう。
「逆上がり全員成功」のビデオがありますので、ごらんください。けっこう難しい部類の「全員成功」だと思います。

逆上がり、クラス全員成功

ビデオは1人1回だけを撮っていますが、全員が「5回連続」に成功しています。どうやって成功したか、詳細は現在記事を執筆中ですので、EDUPEDIAへの記事掲載をお楽しみにしておいてください(^_^)。

サッカーシュートの全員成功も達成しましたので、この記事も面白いですよ。是非ご覧ください。

サッカー全員シュート(全員得点)達成への道

跳び箱・雲梯もほぼ成功です。

跳び箱ほぼ全員成功への道
雲梯(うんてい)ができるようになる指導 ~ほぼ全員達成

長なわ8の字連続跳び~クラス全員成功へ
この「クラス全員成功」という金字塔を打ち立てるという取り組みは、子供の成長だけではなく、教師の成長も引き起こします(全員成功に限らず、何か目標を作って打ち破ることは人間を成長させます)。

報酬をどうするか

全員成功をしたら、何か、ごほうびをあげましょう。公教育で金銭の絡むことは、難しいかもしれません。クラスで記念撮影をして(最後にできた人を真ん中にしてあげましょうね)掲示をするとか、宿題3日間なしとか。牛乳で乾杯とか。月ごとに記念日にして、その日は宿題なしとか(笑)。ただし、ご褒美を最初から示すのはやめましょう。ご褒美のために頑張っているわけではないですからね。ビー玉貯金

「ほめる」を記録・明示する(ビー玉貯金)

をして「素晴らしい、全員成功だから大奮発して20個入れてあげよう!!」とかも、ありかもしれません。

自信のある時だけ先に宣言する

最初から「○○の全員成功をめざーす!」と大宣言をして始めるのもいいですが、その時にはクラスの雰囲気や構成メンバーの性質・力を見極めておくことが必要です。言った限りは教師側が責任を持って全員成功へ導く努力をする覚悟がいります。企画倒れ、目標倒れは、避けてください。
また、もし、教師も子供たちもがんばったけれど惜しくも全員成功しなかった場合は、「やや全員成功」とか、「ほぼ全員成功」とかに言い換えて、明るく終わりましょう。達成ができなかったためにできなかった子供が責められたり、つらい思いをしたりしないようなムード作り、学級づくりが大切です。「どうしてもできないことだって、あるもんね。」「実は先生も、先生は●●歳なんだけど、いまだに●●ができないんだよー。」と、「できないこと=悪いこと」という偏見を取り除く指導は普段からしておくべきです。「人間は不完全な存在」であることも、了承していくことは大事だと思います。
子供にとっても、教師にとっても、「無理かなと」思える部分があるのなら、「全員成功を目指します」なんて言わないことです。それだったら、何も言わずに(教師の胸に全員成功を秘めて)始めて、達成してから、「やったー、あれっ?もしかしてこれ、全員成功!?」とかとぼけて大喜びという方が、ずっといいと思います。特に特別支援学級の子供や、配慮を要する子供がいる場合は、「全員成功」は言わない方がいいかもしれません。あるいは、「○○さんには、この課題は難しいと思うから、○○さんは◆■を目標でいくからね」と、他の子供たちとは違った目標を設定してあげ、クラスの子供たちの納得と承諾を得るのもいいかもしれません。
他のクラスにあまりプレッシャーを与えないことにも少し気を使う必要があるかも知れません。自分のクラスばっかり全員成功をして、相対的に他所のクラスがうまくいっていないようなムードにしてしまうのは反感を買う恐れがあります。うまくいったことは、どのようにそれがうまくいったのか、他のクラスの担任と情報共有することで、人間関係を円滑に保つことができると思います(是非、EDUPEDIAでも共有してみてください)。

早い段階での全員成功

学級が始まって早い段階で全員成功という体験を経験させると、がっちりとしたクラスとしての「土台」が固まってきます。手っ取り早く全員成功を達成するには、「連続8の字とび全員成功」と「跳び箱5段(6段)」全員成功が有効です。
この2つは、そう簡単にはクリアできない反面、ガチで取り組めば必ずクリアできるという課題です。それに(それだけに)、とっても達成感があります。早い時期でハードルを飛び越えたことは自信になりますし、最後にハードルを飛び越える子供はたいていクラスの中の弱者です。弱者に対する子供たちの視線を今後、バカにした冷たい視線にするのか、温かく応援する視線にするのか。1年は大きく違ってきます。もし、最後の1人(2人)ができないまま終わったにしても、その頑張りをみんなに伝えて、暖かい終わり方にしたいですね。「○○さんはできなかったけど、先生も驚くぐらいの頑張りを見せたよ。時間があればきっとできたと思うよ。今年はもう次のことをしないといけないから、先に進むけれど、来年はやってくれると楽しみにしているよ」とかなんとか、取り繕ってあげてください(^_^)。

あきらめない

一番大事なのは、全員成功したという事実よりも、担任が、クラスのメンバーが、誰も見捨てずにがんばったという事実です。それが「僕たちはあきらめない、先生もあきらめずにがんばってくれた」という相互メッセージとなって、クラスメンバー全員に情熱と自信が共有されることになります。

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