教採体験談インタビュー 第4弾(相模原市・小学校) その2

1 はじめに

第4弾の今回は、早稲田大学大学院在学中に教員採用試験に合格された方に、教員採用試験の試験対策方法や、アドバイスについてお話を伺いました!

その2では、面接対策、論文対策、模擬授業の練習についてお聞きしました。さらに先生を目指す人に向けてのメッセージもいただきました。その1では先生になることを決意した動機や教職教養についてお聞きしています。併せてこちらの記事もご覧ください。
教採体験談インタビュー 第4弾(相模原市・小学校) その1

2 面接対策について

どのような練習から始めましたか?

7月14日の1次試験が終わったあとから始めました。EDUPEDIAやインターネットで「教採 面接 質問集」などを検索して、絶対聞かれると思われる質問(なぜ先生になろうと思ったかなど)は答えを文章化していました。どのような質問がされるかを把握して、文章を準備することが大切です。本番に近づくと、同じ時期に面接を受ける友人とお互いに質問したり、「失礼します」から形式に沿って練習したりしていました。

対策にあたって意識したことは何ですか?

私は面接の経験がそれほどなかったのでどのような答え方をしたらよいのかわかりませんでした。だから形式面をある程度頭の中に入れておくようにしました。そこで焦ってしまうと、せっかく思っていても伝えられないのでもったいないと思います。

回答を準備できる質問はありますが、すべてをカバーすることはできないので、自分が思っていることを言葉にできるようにすることが大切だと思います。自分の教育観や授業観、インクルーシブ教育などの教育に関する言葉について普段どのようなことを考えているのか、ということを思い出すようにしていました。

内容面で一番大事なのは、自分はこのような先生を目指して、このような考え方なのだ、ということを、すべての回答に一貫させることだと思います。

自分が先生として大事にしたいことに一本軸を通しておくと、それに関連させて言うことで意見を一貫したものにすることができます。私の場合「子どもって一人一人よいものを持っているからそれを活かしたい」という想いを軸にして先生になりたい、そのような授業を作りたいと思い、そのために何をしなければならないかを全部言うことができました。

やっておいてよかったことは何ですか?

やはり人とたくさん練習することが大切です。私の通っていた大学には元校長先生などがいらっしゃる教職支援センターがありました。それを活用して本番に近づけて練習してみるということはやってよかったと思います。

やっておけばよかったことは何ですか?

面接で一番不安だったのは、どのような流れで面接が進むのか、ということでした。本番ではどのように入室したらよいのか分からず戸惑ってしまったのですが、周りは落ち着いているように見えて、面接の流れのセオリーを学んでいるのだと感じました。形式面はもう少し本番の流れを知ったり練習したりしておけばよかったと思います。

アドバイスをお願いします。

内容面では自分の軸をひとつ持つということが大切です。自分がどういうことに興味を持っていて、どのような先生になりたいのかということは、普段言語化していないだけで誰もが絶対に持っているはずです。それを1度立ち止まって考えてみて、芯をひとつ作っておくとよいと思います。形式面を練習することも重要ですが、結局は内容が一番大切です。

本番で聞かれたことは何ですか?

「公立学校の使命とは何ですか」といった質問には、すこし戸惑ってしまいました。

本番では予想以上に保護者について聞かれることが多かったです。さらに「たとえば?」と、具体的なエピソードを聞かれることが多かったです。学校ボランティアや実習に関する、短めに語れるエピソードをいくつか用意しておいた方がよいと感じました。

3 論文対策について

どのような対策から始めましたか?

相模原市は特殊で、他の自治体とは形式が異なります。「朝の会でこのようなことがありました。そのことについて帰りの会であなたは指導することになりました。どのような声掛けをしますか。」のような、場面指導の形式でした。東京都などの場合、「このような考え方についてあなたはどう思いますか?」のような問題が多いのに対し、相模原市の場合は子どもに語りかけるように書くことが多いです。字数制限がなくA4の紙に書くといった形で、他の自治体と比べたら少し特殊でした。

対策としては論文的に書くというよりは、過去問を見て自分だったらどのように子どもに語りかけるのかをイメージしていました。自分だったらどうするか、というのを楽しく考えられました。内容面に関してはイメージすること以外あまり対策のしようがなかったです。

形式面で意識したことはありますか?

字数制限もなく、形式の指定もあまりされていなかったので難しかったです。

教職支援センターに添削をお願いすると、「もっと分かりやすく書いてもよいのではないか?」というアドバイスをもらいました。小見出しをつけるなどをしてできるだけ読む人に伝わりやすくするということを意識していました。何百人もの論文を読む試験官に伝えるために、ぱっと読んで内容が入ってくるように字の大きさや間隔などを工夫しようと考えていました。

時間配分や字の綺麗さなど他に意識したことはありますか?

時間は余裕があったのであまり気にしていませんでした。字はできるだけ丁寧に書くようにしました。字自体は変えられないので、綺麗に見せるために、漢字は大きめに書いて、ひらがなを小さめに書く、等の工夫をしました。

4 模擬授業について

どのような練習をしましたか?

相模原市の場合、7月の末に1次試験の合格通知が来て、2次試験の詳細な内容が伝えられます。2次試験は8月6.7日で練習のための時間がありませんでした。

模擬授業は教科・学年自由で10分間の授業をする形式でした。過去に大学の授業でやったことのある単元にしようと思い、算数の模擬授業をすることに決めました。ゼロから単元を選び直すのは大変だし、やったことのない授業をやるよりも、やったことのある授業を改善した方が質が上がると考えたからです。

練習は、教具を作ってひたすら人に見てもらい、指摘してもらいながら改善していきました。これによって指導案を作ったときにはわからなかった問題点などがわかりました。

模擬授業の工夫点や本番で意識したことは何ですか?

模擬授業は試験官に何を見られているのかがわからないため難しいです。授業のうまさ、伝わりやすさなのか、子どもとのやり取りの中での人となり(笑顔や反応)を見られているのか、授業の中に出るその人の授業観を見られているのかなど観点がたくさんあります。

その中でも自分の授業観を伝えたいと思い、ひとりひとりの個性を活かすことと、子ども同士で対話させるということを大事にして、10分間の模擬授業の中に入れるようにしました。例えば、算数で分からなそうな子がいたら「○○さんのお助け、誰かやってくれる?」というのを意図的に入れる、などです。自分の授業観を伝えられる指導案や流れにすることは大切だと思います。

また、見やすさ、わかりやすさが大切だと思ったので教具をかわいくするなど工夫しました。他の受験者もなにかしらの教具は作っていたと思います。

やっておけばよかったことは何ですか?

もっと時間を測ってやっておけばよかったです。前時の復習をして、本時の導入をするという流れを10分の中で行うはずが、本番緊張して喋りすぎてしまい、復習だけで終わってしまいました。時間配分を意識して1人でももっと練習していればよかったと思います。

自分はトップバッターで緊張していたせいか、試験官の言っていたことが聞こえなくて、形式がわからず、最初に名前を言い忘れたり、始まるタイミングが分からなかったりしました。どのような流れでやるか、ということを事前に知っておかないと本番緊張して慌ててしまい実力を出せなくなってしまうため、形式面は抑えておいた方がよいなと思います。

5 全体について

イベントはどのように活用しましたか?

教職支援センターが週に1回イベントを行っていましたが 、全部ではなく自分の行きたい回に行くなど、自分に必要な部分が学べるように無理せず使っていました。

一番対策しやすかったのは何ですか?

一般教養、専門教養、教職教養です。1人で対策でき過去問もあるため傾向と対策もわかるので、何を勉強したらよいかがわかりやすいからです。また、やればやるだけ点が取れるようになるので対策しやすいと感じました。

一番対策しにくかったのは何ですか?

面接と模擬授業です。1人では難しく、仲間を作ってやらなければならないからです。1次試験の内容と違って、これをやればできるようになるというわけでもないので練習するしかないのも理由の1つです。誰かとやるしかないし必ず上手くなるわけではないから難しいと感じました。

これから先生を目指す人に向けて一言メッセージをお願いします。

先生を目指すという時点で嬉しいですし、先生になりたいという想いは先生になってからもとても大切になると思います。

先生になりたいという想いを伝えられるようにするためにも、普段から先生になるうえでの学びをたくさんしていくことで、いつかは絶対合格できると思います。頑張ってください。

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7 編集後記

面接や模擬授業の練習では、本番を想定して人の前で練習することが大切だと分かりました。また先生になるうえで、どのような先生になりたいかなど自分の軸となるものをもっておくことは大切だと感じました。
(編集・文責:EDUPEDIA 鈴木 大成)

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