はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
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失敗をした時に
わざとではなくでも、ガラスを壊してしまったり、もの壊してしまったりすることがある。こんな時にどうするか?黙ったままでいるか、それとも正直にいうべきかを考えた。
子どもたちには、自分の正しいと信じるところに従って行動してほしいものである。過ちを認め、直すことで明るい気持ちで生活できることと考える。
さて授業では、「窓ガラスと魚」(心豊かに)を読み聞かせた。読み終わったところで、話のあらすじを確かめた。
【発問1】ガラスを割ってしまったのは誰ですか?この物語に出てくるのは誰ですか?
登場人物を確認すると
・千一郎:ガラスを割ってしまった本人
・文助:友達。いっしょにキャッチボールをしていた。
・おじいさん:「ガラスを割ったのはだれだ?」の張り紙をした
・猫:千一郎のうちのアジの干物を盗む
・お姉さん:猫の飼い主。お詫びをしてアジを弁償した。
・お母さん:千一郎から事情を聴きいっしょに謝りにいった。
・ガラス屋さん:おじいさんの家のガラスを入れた。
次に黙っていた方がよかったのではないかとわざと反対のことを聞いた。
【発問2】千一郎は黙っていた方がよかったのではないですか?そうすれば怒られませんでしたよ。
〈黙っていてはいけない〉35人
・嫌な気持ちが残っているから謝った方がいい。
・あとで見つかったときに叱られる。
・黙っていると気持ちが重くなる。
・言わないと嫌になる。
・黙っているとその迷っている気持ちが残る。
・すぐに謝りれば許してもらえる。
全員が〈黙っていてはいけない〉と考えた。「すっきりするから」という発言から
【発問3】千一郎の気持ちが、すっきりしたのはいつですか?
登場人物の話した言葉を元に考えさせた。
おじいさん:ガラスを割ったのはだれだ?
千一郎:今度見つけたらひどい目に合わせてやろう。
お母さん:関心なお嬢さんねぇ。
お姉さん:猫に魚を取られませんでしたか。
おじいさん:正直な子供のくるのを楽しみにしていました。
物語中から、5つの会話文をさがして線を引かせた。どれがすっきりした時かを尋ねると〈おじいさん〉に集中した。その理由は、
〈正直な子どものくるのを楽しみにしていました〉
・謝ろうと思って正直に謝ったから。
・正直にいったから。
・行ってよかったと思ったから。
・ガラスのことを言われないと、すっきりしていない。
・楽しみに待っていたと言われたから。
・重い気持ちがすっきりしたから。
さて、このように正直にいうことに気づかせてくれた人について考えた
【発問4】千一郎に気づかせてくれたのは誰でしょう?
〈お姉さん〉34人
・猫が魚を食べたけれど誤りに来てくれたから。
・魚をとったけど、来てくれたから。
・誤りにたから。
・飼っている猫がアジをとったけれど来たから。
・謝ろうかどうしようか迷っているときに来てくれたから。
私は謝った方がよいと気付いたのは〈千一郎自身〉など考えていたが、子どもたちはそうは思わなかったようである。最後に自分自身のことを話した。
【発問5】自分にも似たようなことがありますか?
こうした他人の失敗談、子どもは大好きである。たくさんの子が、「われもわれも」と自分の話をした。そのたびにみんな大笑い。
・車にいたずら書きをした。誤りにいったら「いいよ、ボロイから」言
ってくれた。
・工場のところで遊んでいたら、棒か何かでガラスを割った。一度逃げ
ただけどお母さんと謝りにきた。
・家の中に土足ではいちゃった。
もちろん、とある私の失敗談も子供たちに披露しました。
プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
(2015年1月時点のものです)

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