はじめに
本記事では、小学2年「かけ算」の単元のワークシート(意味理解や思考力に関連)を紹介します。リンクからダウンロードできます。
日々の授業では九九の暗唱やます計算も行いました。態度は、日常生活でかけ算を使ったり、計算の仕方を試行錯誤して楽しんでいる姿をみとりました。
*実践は2013年度のものです。評価や学力の捉え方が2018年現在とは異なる点があると思います
1 かけ算の意味
同じ数ずつ
単元のはじめは「1つあたりの量がいくつ分」を実感を伴って理解できるよう心がけました。
個包装のおかしや卵パックなども活用。
(龍角散スティックは10粒入り。 関係ないけど「芸能人は歯が命」なら「先生は喉が大切」)
ワークシート
学習例
絵やことばで表す
「図や絵やことばで考える」は、どの単元でも大事にしています。「答えを出す」というより、「単元の中心になる考え方を使って表現する」という意識の方が大きいかもしれません。
(関連)単元計画と授業づくり~算数の思考力・表現力を育てる~教材研究編
問題づくり
帯学習や宿題プリント例
2 九九の構成
分けて計算(6の段)
ワークシート
このようなワークシートは、子どもから「分けて足す発見」があり、「他の段でも使えるか検証しよう」ということで使います。
思考評価(7の段)
ワークシート
左の①~③の問題がヒントになっていますが、予め子どもには伝えません。
学習例
授業後、子どもの考え方を一覧にして学年で検討します
返却する原本にABCはつけません。コピーして検討用のみ記入
差は「式以外の表現(図や言葉)」になることが多いです
「~~すればかんたんだよ」って言い方が優しい☆↑
評価規準例
単元に入る前に設定しますが、作品をみながら話し合いで変わることもあります。(時間がないときは、事後設定することも(←内緒)
思考評価(9の段)
ワークシート
実際に一番使う考えは「逆かけ」だと思いますが、授業では「答えは同じでもいろいろな考え方がある」「学習したことを活かす習慣をつける」を意識しました
学習例
(左下)9の段より多い数で活用できています。しっかり身についているのだと思います
3 いろいろな求め方
ワークシート
考え方を表現するときは、たくさん書き込めるように余白を大事にします
また、問題数やプリントも多めに用意して、たっぷり試行錯誤してもらいます
DL→いろんな求め方.docx
発表用(A3)
学習例
黒板の前で発表。☆色んなチョークを使えて嬉しそうでした
↑「全部で30」を出すには「5×6」で良いと思いますが、分け足しを使いたかったのだと思います
おわりに
本記事は「評価」の視点が強く出ています。当時(2013年度)は、「指導と評価の一体化」という言葉が盛んに言われていました。今後は「関わりの中の学力」について探究していきたいと思います。
前半にも書きましたが、授業では「単元の中心になる考え方を使って表現する」ことを大切にしました。そのような学習を積み重ね、自分の関心から独自のフレームをつくり、それを基に思考・表現する力に繋がればと思います。
おまけ
↑先日「かけ算わかる!」という1年生に「2×3=6」をおはじきで作ってもらいました。
かけ算の学習が終わる1年後にまた聞いてみようと思います。
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