在宅で学ぶ高校生のための探究的学習法&図書館リモート活用法(YouTube動画・スライド資料)~知的好奇心で未来を切り拓こう~(梅澤貴典さん)【コロナと向き合う】

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目次

1 はじめに

本記事は、2020年5月に中央大学職員の梅澤貴典さんに寄稿していただいた、在宅での「探究的学習方法」と「図書館リモート活用法」を解説したスライド資料YouTube動画をご紹介した記事です。

新型コロナウイルスの感染拡大は教育現場にも大きな影響を与えており、対応に追われている先生も多いのではないでしょうか。EDUPEDIAでは、必要な情報が教育関係者に届くように、【コロナと向き合う】特集をはじめました。

今回は、実際のスライド資料及びYouTube動画と共に、活用方法や活用事例をご紹介します。

本記事でご紹介するスライド資料と解説動画は、非営利目的であれば無料で使用でき、また、高校生だけでなく、大学生にも活用していただける内容となっています。

2 探究的学習に役立つ動画・資料の概要について

中央大学職員の梅澤と申します。

在宅で学んでいる高校生の皆さんのために、「自宅から図書館を最大限リモートで活用して、探究的な学習を行う方法」のスライド資料と動画を公開しました。教科の学びを「将来どう活かすのか」を意識することで、新しい知識を得ることが、まるで宝探しの旅のように楽しめる感覚を、多くの生徒さんに経験していただければ幸いです。

スライド資料では、

・大学図書館の活用方法

・各情報媒体の特徴を踏まえた情報収集の仕方

・活用できる蔵書検索サイトやデータベース

などの在宅での探究的学習に役立つ知識が紹介されています。

また、蔵書検索システムの活用方法など、自宅外での学習が可能になってからも活用できる情報についても、確認することが出来ます。

  • 【解説動画はこちら】

動画では、探究的学習の始め方や進め方、その魅力などについて、さらに詳しく解説しています。

私は、大学図書館の司書として、自宅でも外国でも学習や研究ができるように「電子図書館」づくりをした経験から、学校に通えない逆境の今こそ「知的好奇心の炎」を燃やし続けて欲しくて、これを作りました。

高校生の探究学習や課題研究だけでなく、いよいよ初めての前期レポートにチャレンジする大学1年生の皆さんにも、ぜひご活用いただければ嬉しいです(大学の新入生向け授業「アカデミック・スキルズ」をベースに作りました)。

ささやかながら、図書館司書として精一杯のエールです。

3 探究的学習に役立つ動画・資料の活用方法について

どなたでも無料でダウンロード可能です。また、学校など非営利目的ならば教材等としての配布もokです。

私への事前許諾は、必要ありません。

4 中学校及び高等学校での活用事例

公開後、さっそく知人の学校教員から依頼があり、中学生と高校生約100名を相手に、自宅からZoom講演をしました。その様子は、こちらからご覧になれます。

【工学院大学附属中学校・高等学校 公式ブログ】

スライド資料と動画を作った時は、作成からナレーションまで、一人で孤独にひたすら作業していたのですが、今回はたくさんの生徒さんが、(画像offで良いと伝えたのですが)笑顔で参加してくれました。皆さんの表情で反応がありありと分かるのが嬉しくて、誰もがついつい騙されてしまう「命令ゲーム」をし、ネット社会の今「人がいかに言葉で誘導されやすいか」も、体験してもらいました。上記サイトに書かれた感想を読んで見ると、そんな脱線も含めて楽しみながら多くを学んでくれたようで嬉しかったです。

在宅学習が何か月も続いていますが、こんな時期だからこそ、本や新聞などから普段はなかなか腰を据えてできない情報収集ができ、今を生きる自分にしか挑戦できない研究テーマを見つけることもできる。しかも、自宅からここまで探究できるのだというメッセージを込めて、公開用の動画ではなかなか言えなかった本音の言葉で語りました。

チャット機能で、講師にだけ言葉を送れるので、いつもなら手を挙げるのを躊躇う生徒さんでも気軽に質問でき、それを匿名で紹介してコメントすることにより、さっき思い浮かんで言ったばかりの「スライドに無い要素」から話を広げていくこともでき、双方向ライブ授業ならではの可能性が多く秘められていると実感できたのも、大きな収穫でした。

5 プロフィール

梅澤貴典さん

中央大学理工学部の図書館において、電子図書館化と学術情報リテラシー教育を7年間担当。

働きながら東京大学大学院の教育学研究科大学経営・政策コース修士課程を修了し、大学生や社会人大学院生に向けた図書館や学術情報データベースを活用した教育研究支援とその効果を研究。

最近は、小学生を始め中高生や一般市民・企業人も対象とした学術情報リテラシー教育による知的生産力・企画立案力の向上策についても研究と実践を続けている。

梅澤さんのresearchmapはこちら

(2020年5月25日時点のものです)

6 編集後記

高校生や大学生はもちろん、知的好奇心を持って学ぶ様々な世代のみなさまに活用していただける記事を寄稿していただきました。

探究的な学習を在宅で行う際も、自宅外で行えるようになってからも、ご活用いただけたら幸いです。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤)

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