職人技に触れてみよう! 伝統技術和紙作り編③

1 はじめに

本記事は文部科学省から許可を得て、文部科学省動画チャンネル上の「文化財のプロフェッショナル」を掲載させていただいております。下記のURLとあわせてご覧ください。
http://www.youtube.com/playlist?list=PL76F2B447B13008E4
また本記事は「職人技に触れてみよう! 伝統技術和紙作り編」の一部です。全記事を見ていただいた方が活用しやすいと思われます。こちらもご覧いただけると幸いです。
職人技に触れてみよう!伝統技術和紙づくり編 まとめのページ
https://edupedia.jp/entries/show/972

2 概要

美栖紙(みすがみ)の原材料である楮が紙素になるまでの過程を、順を追って紹介していきます。本記事と並行して下の動画を鑑賞されることをおすすめします。

動画(和紙職人~奈良吉野の紙漉きの里~ vol.2)

3 楮晒し(こうぞさらし)(0:28~1:21)

山の清水を一昼夜、流しっぱなしにして、楮のアクを取り除きます。流しっぱなしにするのは、楮によるアクが出た水が流れ、また新鮮な水が入るようにするためです。この工程は、昔は吉野川で行っていましたが、今では川が汚くなってしまったため、動画のように行います。

4 白皮ゆすぎ(しろそゆすぎ)(1:22~2:05)

「楮さらし」された楮を清水の中で激しく揺り動かして、黒皮(ハゴ)や汚れを落とします

5 塵切り(ちりきり)(2:06~3:07)

清水で汚れを落とした後に、紙の繊維にならない傷をカミソリの刃などで切り落とします。傷とは主に黒いものです。汚れや傷は煮ても煮え切らず、紙になった時にそのまま残ってしまうため、切り落とさなければいけません。

6 白皮の煮熟(しろそのしゃじゅく)(3:08~3:54)

木灰灰汁液(きばいあくえき)を使用します。これは、熱湯に木炭を入れて灰が沈殿した後に上澄みの灰汁液を汲取ったものです。沸騰した木灰灰汁液に白皮を入れて煮ます。そして、絡み合った楮の繊維を解きほぐします。火力に薪を使いじっくりと炊き上げることで、理想的な素材(原料)に変わっていきます。

7 細打ち(こまうち)(3:55~5:05)

煮熟した白皮は「紙素(かみそ)」と呼び名が変わります。この紙素をしなやかになるまで、6回ほど往復して叩きます。そして、叩いたことで伸びた紙素を真ん中に固めます。これでいよいよ紙漉きの作業に進みます。
この続き(紙漉きの作業について)はこちら→ https://edupedia.jp/entries/show/975

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 井上頌美)

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