職人技に触れてみよう! 伝統技術日本刀編②-刀鍛冶-

1 1.はじめに

本記事は文部科学省から許可を得て、文部科学省動画チャンネル上の「文化財のプロフェッショナル」を掲載させていただいております。下記のURLとあわせてご覧ください。

http://www.youtube.com/playlist?list=PL76F2B447B13008E4

また本記事は「職人技に触れてみよう!伝統技術日本刀編」の一部です。全記事を見ていただいた方が活用しやすいと思われます。こちらもご覧いただけると幸いです。
「職人技に触れてみよう!伝統技術日本刀編」まとめのページ

https://edupedia.jp/entries/show/990

2 2.概要

まず、刀鍛冶について紹介します。その後、①刀鍛冶とはどういう職人なのか ②刀鍛冶の職人技とはどういうものなのかの2点を軸に、動画を用いながら迫ります。本記事と並行して以下の動画を鑑賞されることをおすすめします。

日本刀の職人たちVOL1 刀鍛冶

3 3.刀鍛冶とは

日本刀を作る職人のこと。刀鍛冶になるためには刀匠資格を有する刀工のもとに弟子入りし、5年以上の修行をし、文部科学省主催の作刀実地研修会を修了する必要があります。

4 4.インタビューを通して、刀鍛冶という職人に迫ろう

職人の紹介

広康さん、弘次さん、道明さん

広康さん(0:58~1:29)

なぜこの仕事を選んだのか?

父親が刀鍛冶です。小さいころからその姿を見ていて、大きくなったらこの世界に自分も入りたいと思っていました。

嬉しい瞬間はいつ?

研ぎ師さんから研ぎ上がって帰ってきた刀を最初に抜くときです。

緊張するときはいつ?

基本的には全部です。その中でも、焼き入れという工程が一番緊張します。焼き入れとは刀を硬くするために、刀を800度近くの高熱で加熱した後、急冷するという作業です。なぜ緊張するかというと、ちょっとでも気を抜くと、すべての仕事がパーになるからです。

道明さん(3:20~4:14)

緊張するときはいつ?

傷が出ることと焼き割れです。というのも、今まで作っていたことが全部おじゃんになるからです。鍛錬の中で、温度がしっかり上がっていないと鋼がくっつきません。くっつかない箇所が後でたたいていると出てきて、くっついていない面が黒く筋となって割れ目になってしまいます。

なぜこの仕事を選んだのか?

子どものころから時代劇(暴れん坊将軍)が好きでした。

つらいときはいつか、またどうやって乗り越えるのか?

失敗が続くときです。いままで自分がやってきたことを信じて乗り越えます。いままでやってきた中で傷が出なかったこともあるのだから、&color(#0000ff){そのときを思い返してみて、師匠に聞いてみたり、やり方をもう1回思い返してちょっと違うことをしていたのではないかと見返します。
};

弘次さん(5:34~)

日本刀の美しさとは何か?

日本刀はもともとは武器です。余分なものを排して、その機能に徹するからこのような形になりました。それが緊張感というか美しさになるのではないでしょうか。

技を向上させるうえで大切なことは?

日々の自分の考え方、生活スタイル、ものの考え方とかそういうのが大切です。そういう意味では、ある意味修行が大事だと思います。

5.刀鍛冶の職人技に迫ろう

ふいご(1:31~1:42)

日本刀の製造過程では高温が必要となり、その燃焼を促進する目的でふいごは使用されます。送風機能を持つふいごで、火床(ほど)に空気を送りこみ、火力を調整します。

玉鋼(たまはがね)(1:42~2:01)

日本刀の原料。日本独自の製鉄法、蹈鞴(たたら)でできた純度の高い鋼を使用します。通常、ひと振り作るのに、5~10kgが必要とされます。鉧(けら)を割って、良いところだけを取ったもののことを指します

折り返し鍛錬(2:02~3:20)

叩いて伸ばした鉄を折り返し、また伸ばしていく作業。鋼に含まれた炭素の成分を変化させ、組織の均質化をはかり、強度をあげていきます。藁原(わいばら)と泥を表面に付けることで、鋼の表面の脱炭を防ぐとともに、中心からムラ無く温度をあげることができます。

素延べ(すのべ)(4:14~5:19)

刀の長さまで徐々に打ち延ばしていき、成形します。

5 6.おすすめサイト

日本刀についての情報が掲載されているホームページです。

○備前長船刀剣博物館 備前おさふね 刀剣の里
http://p.tl/X-d6
○公益財団法人 日本美術刀剣保存協会
http://www.touken.or.jp/index.html

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 井上頌美)

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