「防災教育実践50選」をもっと活用する4つのポイント

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作成者:Seiya Sonoda (Edupedia編集部)さん

※この記事は宮﨑賢哉様(防災教育コンサルタント)とEDUPEDIA編集部の協力により作成しました。防災教育50選についてはこちらからご覧ください。

執筆:宮﨑賢哉 防災教育コンサルタント/社会福祉士

1 はじめに

2015年3月14日から18日にかけて、仙台市で「第3回国連世界防災会議」が開催されます。特に「防災教育」は、日本が世界に誇るコンテンツとして注目を集めています。これまでに防災教育チャレンジプランぼうさい探検隊ぼうさい甲子園といった官民が展開する防災教育支援事業により、優れた防災教育実践事例が生み出されてきました。

しかしその一方で「防災教育が必要なことは分かるのだけど、なかなか実践する時間がない」、「実践しているが、それが本当に正しいのか分からない」といった意見も少なくありません。本記事をご覧になっている方の中にも、防災教育について課題をお持ちの方も多いことと思います。

これらの課題を生み出している最大の要因が「標準化」です。

例えば自動車を運転するとき、誰もが同じ交通ルールに則って運転することで、事故が起きにくくなっています。特定の誰かが「すごい運転テクニック」を持っていたとして、そのテクニックを使えば早く、安全に目的地に到着できるようになるとしましょう。そして、そのテクニックが様々なところで表彰・評価されたとします。では、誰もがそのテクニックを身に付けることができるでしょうか。無理ではないかもしれませんが、時間も労力もかかり「自分には無理だ」と、多くの人が身に付けることを諦めてしまうことでしょう(正確には多くの人が諦めてしまうほどのテクニックだからこそ「すごい」と思われるのですが)。

「すごいことは分かるけど、あの人だからできることなんだよね」という気持ちになります。

これは「すごい運転テクニック」が「すごい」ことに間違いはないけれど「標準化」されていないということの例です。

赤信号で止まる、一時停止する、曲がるときはウィンカーを出す。これらは「すごくはない=当たり前」のことですが、ほぼ完璧に「標準化」されているため、いつ、どこで、誰が車に乗ってもできることです。

つまり、防災教育も「優れた教材」「優れたプログラム」を集めれば「優れた実践」が生まれるというものではない、ということです。

多くの教材やプログラムが属人化している現状があるため「あの人(あの学校)にはできるけど、私には無理」というイメージが拭いきれない内容も多いのです。結果として、防災教育の普及は出来るところはどんどん出来るけれど、なかなか進まないところはいつまでも進まず、差が大きく開いていくことになります。

質の高い防災教育を充分に受けられる児童生徒と、受けられない児童生徒が生まれる。

それはつまり災害時における「命のリスク」に差が生まれるということです。その差を埋めるのが「標準化」であり、EDUPEDIAがとりまとめた「防災教育実践50選」は防災教育の標準化につながる可能性を秘めたコンテンツとなっています。

本記事ではその「防災教育実践50選」を標準化の視点から4つのポイントで整理しました。防災教育実践に関心のある皆様のご参考となれば幸いです。

  • ポイント1 EDUPEDIA「防災教育実践50選」の構成をチェック
  • ポイント2 児童生徒の発達段階をイメージ
  • ポイント3 学習テーマを具体的に設定
  • ポイント4 フィードバックを行う

2 ポイント1 EDUPEDIA「防災教育50選」の構成をチェック

防災教育50選は大きく分けて次の方々の協力で構成されています。構成バランス(教材等の提供数)と作成者の特徴、教材やプログラムの内容を確認します。

釜石市教育委員会 ×27

「釜石市津波防災教育」は小学校・中学校段階での具体的な学習指導案と教材が掲載されています。

津波危険地域の学校では、その地域の教育委員会等が提供する副教材等と比較しながら、参考にすることができます。

ただし、あくまで「釜石市」の教材であるため、汎用性に欠けてしまうのが課題です。

実際の授業場面で利用するためには、映像や各種資料、歴史その他、地域の実情に応じた授業準備が必要です。

●一覧

 

【釜石市津波防災教育】指導の手引きまとめページ

【釜石市津波防災教育】(1・2年生)I-B(1) 地震・津波を知る-津波の特徴を知る-

【釜石市津波防災教育】(1・2年生)I-B(2) 地震・津波を知る-津波の特徴を知る-

【釜石市津波防災教育】(1・2年生)Ⅰ‐C地震・津波を知る‐避難の必要性を知る-

【釜石市津波防災教育】(1・2年生) Ⅱ-C(1) 対処行動を知る-学校や自宅周辺の避難場所を知る-

【釜石市津波防災教育】(1・2年生) Ⅱ-C(2) 対処行動を知る-学校や自宅周辺の避難場所を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) I -A 地震・津波を知る-地震・津波のおき方を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅰ‐B 地震・津波を知る津波の特徴を知る

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-A 対処行動を知る-地震から身を守る方法を考える-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-B 対処行動を知る-津波からの避難方法を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅱ‐C 対処行動を知る-学校や自宅周辺の避難場所を知る

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-D(1) 対処行動を知る-様々な避難方法を考える-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-D(2) 対処行動を知る-様々な避難方法を考える(防災マップ作り)-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅲ‐A地域の津波被害を考える−過去の津波被害を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅲ-B 地域の津波被害を考える-津波から地域を守る対策を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅳ-A 先人の経験に学ぶ-体験者から話を聞く-

【釜石市津波防災教育】(5・6年生) Ⅰ-A 地震・津波を知る-地震・津波のおき方を知る-

【釜石市津波防災教育】(5・6年生) I-D(1) 地震・津波を知る-津波の様々な特徴を知る-

【釜石市津波防災教育】(5・6年生) I-D(2) 地震・津波を知る-津波の様々な特徴を知る-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅰ-A 地域の津波被害を考える-過去の津波被害を知る-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅰ-E 地震・津波を知る-地震の揺れの特徴を理解する-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅱ-E(1) 対処行動を知る-避難後の行動を考える-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅱ-E(2) 対処行動を知る-避難後の行動を考える-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅱ-F 対処行動を知る-避難できない人間の心理を知る-

【釜石市津波防災教育】(中学生)Ⅲ-B 地域の津波被害を考える−津波から地域を守る対策を知る

【釜石市津波防災教育】(中学生)Ⅳ-C 先人の経験に学ぶ−語り継ぐ責任

石川孝重先生(日本女子大学) ×15

「地しん防災ブック」を使った16時間構成の学習指導案です。

まとめ手引きがあり、ワークシートその他もホームページからダウンロードすることができます。

小学校高学年を対象としていますが、内容が網羅されているため中学校や内容を工夫すれば高校でも利用できそうです。

内容が盛りだくさんであるため、16時間全てを使った授業実践は難しいかもしれません。

資料編でテーマ別に整理していますので、児童生徒に学ばせたい内容に応じて、ピックアップした授業準備が必要です。

●一覧

<地しん防災ブックによる16時間の連続した学習教材>

【地しん防災ブック】指導の手引きまとめページ(日本女子大学 石川孝重研究室)

防災教育への動機付け 1-2/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

学校での避難行動 3/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

自宅での避難行動 4/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

避難行動の順序 5/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

避難場所・避難経路を考える 6/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

緊急地震速報についての学習 7/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

家族会議と災害伝言ダイヤル「171」についての学習 8/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

自宅危険度チェック 9/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

防災袋についての学習 10/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

応急手当・消火器についての学習 11-13/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

家族を守る防災新聞 14-16/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

<単独での学習教材>

防災袋を作ってみよう(日本女子大学 石川孝重研究室)

伝言ゲームとバケツリレー(日本女子大学 石川孝重研究室)

防災マップの作成(日本女子大学 石川孝重研究室)

佐藤謙二先生(東日本大震災発生時、中学校教諭)×9

実際に被災された経験からの資料です。

こちらは防災教育50選に含まれていますが「防災管理」に近い内容です。教職員が事前にどのような備え、心構えをしておくべきか、災害時におきる課題にどのように対応していくのかを学ぶ教材として参考になります。教員研修や、学校防災マニュアル・避難所運営マニュアル等の検討の際に有効な教材と言えるでしょう。

中学生、高校生以上であれば、資料を印刷して体験談や気づきそのものを学習教材として扱い、自分なりの考えや意見をまとめさせるといった使い方も想定されます。

いずれにしても「教員自身が活用するための素材」という特徴があります。

●一覧

[震災後の学校対応の状況]

岩手県中学校の地震発生時の状況と対応(佐藤謙二先生)

[学校防災マニュアル等の参考に]

東日本大震災経験者の作った防災チェックリスト(佐藤謙二先生)

東日本大震災の時、避難所にあればよかった20の物品(佐藤謙二先生)

避難所運営への対応(佐藤謙二先生)

ルールへの対応(佐藤謙二先生)

[児童生徒の心のケア]

被災した生徒のメンタル面・滅失品への対応(佐藤謙二先生)

被災した生徒のストレスへの対応(佐藤謙二先生)

被災した生徒と被災しない生徒の温度差への対応(佐藤謙二先生)

[復興に向けて]

震災を通した生徒の成長(佐藤謙二先生)

震災・学校支援チームEARTH ×3

阪神・淡路大震災の教訓をもとにしたハンドブックの紹介です。
こちらも佐藤先生と同様に「防災管理」に近い印象を受けます。教員研修等の参考資料として扱うのが良いでしょう。もし、防災教育に応用するのであれば、防災グッズに関する学習のときなどの事前・事後資料として扱うなどが考えられます。中学生以上、ある程度の時間をかけることができるのであれば、ハンドブックをベースに「学校(クラス)オリジナルのハンドブックを作ってみよう!」なども学習効果が高いでしょう。

●一覧

マイイエローページ(震災・学校支援チームEARTHハンドブック)

平時の活動(震災・学校支援チームEARTHハンドブック)

災害派遣時の活動(震災・学校支援チームEARTHハンドブック)

八巻寛治先生(小学校教諭ほか)×1

心のケアに関する内容です。こちらは防災教育・防災管理いずれにも関係しますが、比較的防災管理に近いと言えます。

セルフケアについては児童生徒にできる部分と、教職員が配慮しなければいけない部分があります。

教員研修等でしっかりと学んだうえで、生徒に対し授業実践を行うことが必要になります。

●一覧

「震災後の心を支えるエクササイズ」八巻寛治先生

濱口景子先生(東久留米市立第二小学校)×1

社会科の学習の一環として防災教育を取り上げられています。
科目に応じた防災教育・安全教育は注目されているところです。具体的な指導案や参考URL等も掲載されています。

●一覧

自然災害の防止

それぞれの科目に応じた防災教育プログラムは神戸学院大学等でも公開されていますので、こちらもぜひご覧ください。

神戸学院大学防災・社会貢献ユニット「防災教育キット」

防災教育50選の構成を確認できましたか。

防災教育(授業での使用)については釜石市教育委員会、石川先生から。

教員研修や学校防災マニュアル等の検討、教材作成の参考資料に佐藤先生、八巻先生、濱口先生、EARTHの資料を使う。

そう整理していただくと良いでしょう。

3 ポイント2 児童生徒の発達段階をイメージしよう

防災教育50選を活用する次のステップは「児童生徒の発達段階をイメージしよう」です。

教職員の方であれば「そんなことは当たり前だ」と思われるかもしれませんが、ここでお伝えしたいのは「小学生は何を学ぶ必要があるか」という、限定された期間を示した発達段階ではなく、その子どもが小学校を卒業し、中学生になり、高校生になり、大学生・社会人となっていく「成長過程において、小学校のうちに何を学ぶ必要があるか」ということです。

▼防災リテラシーを高める4つの分野

京都大学防災研究所の林春男先生による整理では、防災リテラシー(防災に関する基礎的な理解力、能力のこと)を高めるためには大きく4つの分野からのアプローチが考えられます。

  1. 自分たちがいま直面しなければならない敵の姿をはっきりさせること【自然科学】
  2. 被害を予防すべきものを選ぶこと、それを確実に実現する技術、資金、時間【工学】
  3. 被災を乗り越え被害から回復できる強さ、そのための教え、ノウハウ、助け合い【社会科学】
  4. これら3つの力を使って問題を解決する力【生きる力】

つまり「本当に防災について身に付けるためには、勉強しなければならないことがたくさんある!」ということです。

小学生が小学生のときに防災教育を受ければ身に付く、というものではありません。体系的で継続的な教育訓練、具体的には義務教育における基礎(必修)教育、高等教育における発展(単位化)などが求められます。

▼文科省による防災教育学習目標

では、文部科学省はどのような学習目標を出しているのでしょうか。

ー発達段階に応じた防災教育(到達目標)

  • ア 自然災害等の現状、原因及び減災等について理解を深め、現在及び将来に直面する災害に対して、的確な思考・判断に基づく適切な意志決定や行動ができる。
  • イ 自身、台風の発生等に伴う危険を理解・予測し、自らの安全を確保するための行動ができるようにするとともに、日常的な備えができる。
  • ウ 自他の生命を尊重し、安全で安心な社会づくりの重要性を認識して、学校、家庭及び地域社会の安全活動に進んで参加・協力し、貢献できる。

ー高校段階
安全で安心な社会づくりへの参画を意識し、地域の防災活動や災害時の支援活動において、適切な役割を自ら判断し、行動できる生徒

ー中学校段階
日常の備えや的確な判断のもと主体的に行動するとともに、地域の防災活動や災害時の助け合いの大切さを理解し、すすんで活動できる生徒

ー小学校段階
日常生活の様々な場面で発生する災害の危険を理解し、安全な行動ができるようにするとともに、他の人々の安全にも気配りできる児童

ー幼稚園段階
安全に生活し、緊急時に教職員や保護者の指示に従い、落ち着いてすばやく行動できる幼児

理想的な目標としては理解できますが「どうしたらそのような児童生徒であることを評価できるのか」と考えるとなかなか難しい目標です。


▼学習成果と目標行動に応じた教材・プログラムの選択

文科省による防災教育学習目標をベースに、実際の教育現場でも扱えるよう教員も含めた3つの段階と7つの具体的な目標行動にまとめ、それぞれに対応する教材・プログラムを整理しました。

教職員・管理職段階(学校安全、防災管理を重点に置く)
①災害時における学校の役割を理解し、児童生徒の命を守るための対策・対応ができる教員(管理職)
 
中学校・高校段階(主体的行動、地域連携に重点を置く)
②災害への備えについて正しく説明できる生徒
③主体的に、的確な安全確保行動がとれる生徒
④学校・家庭・地域の防災活動で、自分に何ができるかを理解し行動できる生徒
 
小学校低学年~高学年段階(継続・反復による基礎知識、行動の習得に重点を置く)
⑤日常の場面の災害の危険を正しく説明できる児童
⑥指示に従い、的確な安全確保行動がとれる生徒
⑦災害時の他者の心情や状況を理解し、配慮ができる児童

★教職員・管理職 段階

①災害時における学校の役割を理解し、児童生徒の命を守るための対策がとれる教員(管理職)

【地しん防災ブック】指導の手引きまとめページ(日本女子大学 石川孝重研究室)

【釜石市津波防災教育】指導の手引きまとめページ

岩手県中学校の地震発生時の状況と対応(佐藤謙二先生)

東日本大震災経験者の作った防災チェックリスト(佐藤謙二先生)

東日本大震災の時、避難所にあればよかった20の物品(佐藤謙二先生)

避難所運営への対応(佐藤謙二先生)

ルールへの対応(佐藤謙二先生)

被災した生徒のメンタル面・滅失品への対応(佐藤謙二先生)

被災した生徒のストレスへの対応(佐藤謙二先生)

被災した生徒と被災しない生徒の温度差への対応(佐藤謙二先生)

震災を通した生徒の成長(佐藤謙二先生)

マイイエローページ(震災・学校支援チームEARTHハンドブック)

平時の活動(震災・学校支援チームEARTHハンドブック)

災害派遣時の活動(震災・学校支援チームEARTHハンドブック)

「震災後の心を支えるエクササイズ」八巻寛治先生

★中学校・高校 段階

②災害への日常的な備えを正しく説明できる生徒

【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅲ‐A地域の津波被害を考える−過去の津波被害を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅲ-B 地域の津波被害を考える-津波から地域を守る対策を知る-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅰ-A 地域の津波被害を考える-過去の津波被害を知る-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅰ-E 地震・津波を知る-地震の揺れの特徴を理解する-

自宅危険度チェック 9/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

③主体的に的確な安全確保行動がとれる生徒

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-A 対処行動を知る-地震から身を守る方法を考える-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-B 対処行動を知る-津波からの避難方法を知る-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅱ-E(1) 対処行動を知る-避難後の行動を考える-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅱ-E(2) 対処行動を知る-避難後の行動を考える-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅱ-F 対処行動を知る-避難できない人間の心理を知る-

応急手当・消火器についての学習 11-13/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

伝言ゲームとバケツリレー(日本女子大学 石川孝重研究室)

④学校・家庭・地域の防災活動で、自分に何ができるかを理解し行動できる生徒

【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅱ‐C 対処行動を知る-学校や自宅周辺の避難場所を知る

学校での避難行動 3/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

自宅での避難行動 4/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-D(1) 対処行動を知る-様々な避難方法を考える-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-D(2) 対処行動を知る-様々な避難方法を考える(防災マップ作り)-

避難行動の順序 5/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

避難場所・避難経路を考える 6/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

防災マップの作成(日本女子大学 石川孝重研究室)

【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅲ‐A地域の津波被害を考える−過去の津波被害を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅲ-B 地域の津波被害を考える-津波から地域を守る対策を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅳ-A 先人の経験に学ぶ-体験者から話を聞く-

★小学校低学年~高学年 段階

⑤日常の場面の災害の危険を正しく説明できる児童

自然災害の防止

防災教育への動機付け 1-2/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

【釜石市津波防災教育】(1・2年生)I-B(1) 地震・津波を知る-津波の特徴を知る-

【釜石市津波防災教育】(1・2年生)I-B(2) 地震・津波を知る-津波の特徴を知る-

【釜石市津波防災教育】(1・2年生)Ⅰ‐C地震・津波を知る‐避難の必要性を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) I -A 地震・津波を知る-地震・津波のおき方を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅰ‐B 地震・津波を知る津波の特徴を知る

【釜石市津波防災教育】(5・6年生) Ⅰ-A 地震・津波を知る-地震・津波のおき方を知る-

【釜石市津波防災教育】(5・6年生) I-D(1) 地震・津波を知る-津波の様々な特徴を知る-

【釜石市津波防災教育】(5・6年生) I-D(2) 地震・津波を知る-津波の様々な特徴を知る-

⑥指示に従い安全確保行動がとれる児童

【釜石市津波防災教育】(1・2年生) Ⅱ-C(1) 対処行動を知る-学校や自宅周辺の避難場所を知る-

【釜石市津波防災教育】(1・2年生) Ⅱ-C(2) 対処行動を知る-学校や自宅周辺の避難場所を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-A 対処行動を知る-地震から身を守る方法を考える-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-B 対処行動を知る-津波からの避難方法を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-D(1) 対処行動を知る-様々な避難方法を考える-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-D(2) 対処行動を知る-様々な避難方法を考える(防災マップ作り)-

緊急地震速報についての学習 7/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

⑦災害時の他者の心情や状況を理解し、配慮ができる児童

家族会議と災害伝言ダイヤル「171」についての学習 8/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

防災袋についての学習 10/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

防災袋を作ってみよう(日本女子大学 石川孝重研究室)

家族を守る防災新聞 14-16/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅳ-A 先人の経験に学ぶ-体験者から話を聞く-

「震災後の心を支えるエクササイズ」八巻寛治先生

小学生までは「きちんと指示を聞いて安全な行動ができる」ことを第一に。

中学生以上は(小学生までの知識・行動を前提として)「指示がなくても行動できるようになる」ことを第一に。

災害から「命を守る」という知識(知恵)や技術を身に付け、行動できるようになるというのは、簡単なことではありません。
だからこそ、児童生徒の発達段階を意識した継続的な防災教育が求められます。

焦っていろいろやろうとするよりも、まずはそれぞれの先生方が主に担当する発達段階で必要となる知識・技術の習得を中心に検討していただくことが重要です。

4 ポイント3 学習テーマを具体的に設定

さて、ポイント2では児童生徒の発達段階に焦点をあてましたが、それだけでは足りません。
「誰に」教えるか、ということを整理したら「何を」教えるかを考える必要があります。

防災教育なんだから防災を教えればいいのだろう、と思われるかもしれませんが、一言で「防災」といっても内容も指導方法も様々です。

ポイント2では発達段階で整理しましたが、今度は防災教育実践50選のコンテンツを学習テーマで整理してみましょう。

★家庭や地域の防災の基礎について学ばせたい

[教材選択のポイント]
家庭・地域での防災については、自宅、学校、地域の防災について目を向けさせる教材が有効です。
前提条件として、地震災害そのものに対する一定の理解が必要ですので、石川先生による動機付けや家庭での防災に関する教材、釜石市津波防災教育の1・2年生向けの教材を中心に指導されることをおすすめします。

防災教育への動機付け 1-2/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

自宅危険度チェック 9/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

家族を守る防災新聞 14-16/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

防災マップの作成(日本女子大学 石川孝重研究室)

【釜石市津波防災教育】(1・2年生)I-B(1) 地震・津波を知る-津波の特徴を知る-

【釜石市津波防災教育】(1・2年生)I-B(2) 地震・津波を知る-津波の特徴を知る-

【釜石市津波防災教育】(1・2年生)Ⅰ‐C地震・津波を知る‐避難の必要性を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) I -A 地震・津波を知る-地震・津波のおき方を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅰ‐B 地震・津波を知る津波の特徴を知る

【釜石市津波防災教育】(3・4年生)Ⅲ‐A地域の津波被害を考える−過去の津波被害を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅲ-B 地域の津波被害を考える-津波から地域を守る対策を知る-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅳ-A 先人の経験に学ぶ-体験者から話を聞く-

★地震・津波から身を守れるようになってほしい

[教材選択のポイント]
地震発生直後(津波の場合は津波がくるまでの数分~数十分間)の行動を具体的にイメージさせることが重要です。

緊急地震速報や避難行動、避難場所について正しく理解させていく指導がポイントです。

学校での避難行動 3/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

自宅での避難行動 4/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

避難行動の順序 5/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

避難場所・避難経路を考える 6/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

緊急地震速報についての学習 7/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-A 対処行動を知る-地震から身を守る方法を考える-

【釜石市津波防災教育】(3・4年生) Ⅱ-B 対処行動を知る-津波からの避難方法を知る-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅱ-E(1) 対処行動を知る-避難後の行動を考える-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅱ-E(2) 対処行動を知る-避難後の行動を考える-

【釜石市津波防災教育】(中学生) Ⅱ-F 対処行動を知る-避難できない人間の心理を知る-

★被災後を生き抜く力を身につけてほしい

[教材選択のポイント]
安全を確保したのちの避難生活や長期的な復旧・復興の様子をイメージさせる教材が必要です。

佐藤先生の資料は、事前に教員がチェックをして必要な部分を学習教材として利用する、あるいはプリントアウトして児童生徒に読ませ、感想や意見を書かせるといった使い方をすることで、被災後の状況をイメージさせることにつながるはずです。

防災袋についての学習 10/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

防災袋を作ってみよう(日本女子大学 石川孝重研究室)

家族会議と災害伝言ダイヤル「171」についての学習 8/16時間(日本女子大学 石川孝重研究室)

岩手県中学校の地震発生時の状況と対応(佐藤謙二先生)

東日本大震災経験者の作った防災チェックリスト(佐藤謙二先生)

東日本大震災の時、避難所にあればよかった20の物品(佐藤謙二先生)

避難所運営への対応(佐藤謙二先生)

被災した生徒のストレスへの対応(佐藤謙二先生)

震災を通した生徒の成長(佐藤謙二先生)

5 ポイント4 学習成果や課題はフィードバック

最後のポイントは「学習成果や課題はフィードバック」です。
防災教育教材の「標準化」に欠かせないのは、フィードバックです。

防災教育50選の記事を読み実際に授業で使ってみた。

その結果、どんな反応や学習成果が得られたか。あるいはどんな課題があったか。
それをフィードバックすることで、教材としてのブラッシュアップが行われます。
教育工学(インストラクショナル・デザイン)で言われる「ADDIEモデル」は教材のブラッシュアップモデルとして活用できます。

  • 分析(Analysis):学習者(児童生徒)や学習環境、テーマに関する分析
  • 設計(Design):教材やプログラムの骨子を設計、比較、検討する
  • 開発(Development):教材やプログラムを開発する
  • 実施(Implement):学習者に対し教材やプログラムを使用し、授業を実施する
  • 評価(Evaluation):実施成果について、児童生徒による評価、自己評価を行う

いろいろな人が、同じ教材を違う視点で使うことで、多様性のある教材へと磨かれていきます。

「なかなか思うような教材がないな・・・」と思ったらなら、まずは近い教材を使って実施し、そのフィードバックを次回に反映させることで自ら「理想的な教材」を作っていけばよいのです。

EDUPEDIAは様々な先生方、教育関係者が利用しています。
積極的に意見を出し合えば、良い教材が必ず生まれてくることでしょう。

それぞれの記事でも、本記事でも構いませんので、ぜひ実践フィードバックや防災教育へのご意見をいただければ幸いです。

6 おわりに

防災教育コンサルタントとして、年間100日間程度は教育機関での防災教育実践に携わらせていただいた経験から、防災教育50選の内容を整理させていただきました。
末筆ながら、記事作成にあたり、EDUPEDIA編集部様に多大なご協力をいただきましたことに感謝申し上げます。

【防災教育の実践・指導補助はこちらで承っております】

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